テキスト全文
脳外科ローテの第一歩と慢性硬膜下血腫の概要
#1. 脳外科ローテの第一歩! -慢性硬膜下血腫に対する 穿頭ドレナージ術- ntk@脳神経外科 (脳神経外科専門医)
#2. 脳神経外科をローテーションする先生へ 2 慢性硬膜下血腫は最も多い脳神経外科疾患であるため、 施設ごと、上司の先生ごとに手術のやり方、こだわりが違います 基本的には施設の方針に従うようにしてください ここからはntk@脳神経外科が実際に見学の学生、初期研修医、 後輩たちに教えているポイントをお伝えしていきます
慢性硬膜下血腫の発症機序と手術適応
#3. そもそも、慢性硬膜下血腫について~その1~ 3 ✓ 1857年にVirchowらにより初めて報告された疾患1 ✓ 多くは頭部打撲後数か月経った後に発症した頭痛や認知機 能低下などで発見される ✓ 硬膜の最内層にあるdural border cellsと呼ばれる細胞層が 外傷により引き裂かれることが発症機序に関わっていると 考えられている2-5 ✓ 症状が軽度なものは保存的に加療されるが、頭痛や意識障 害、麻痺などの神経症状を来しているものは手術の適応と なる
穿頭血腫除去術の手順と穿刺位置の決定
手術前の位置調整と皮膚切開の方法
手回しドリルによる穿頭と硬膜切開の注意点
ドレーン留置と縫合手技の重要性
手術に必要な知識と再発予防のポイント
参考文献一覧