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これだけは知っておきたい! 家庭医療学はじめの一歩

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横田 雄也

2021/05/18
(2021/05/19 更新)

横田 雄也

岡山家庭医療センター

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「家庭医療学ってなに?」そんな方にむけて、家庭医療学についてまとめてみました。家庭医療の実践で基本となる、生物-心理-社会モデル(Bio-Psycho-Socialモデル:BPSモデル)、患者中心の医療の方法(Patient Centered Clinical Method:PCCM)を特に取り上げ、解説しました。■「総合診療医という選択」 → http://sogoshinryo.jp/ ■ブログ → https://yktyy.hatenablog.com/ ■健康の社会的決定要因について → https://slide.antaa.jp/article/view/5aa79c5a63624eb2

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【公式】Antaa Slideへのアップロード方法

Antaa Slideは、医師・医学生のためのスライド共有プラットフォームです。 本スライドでは、Antaa Slideへのスライドアップロード方法を解説します。 ① Antaa Slideへのログイン方法 ② スライドのアップロード方法 ③ アップロードしたスライドの確認方法 ④ ご利用にあたっての注意点 勉強会やセミナーのために作ったスライドを、皆でシェアして知識をつないでいきましょう。アップロードをお待ちしています! ※登録には、医師資格登録年度または医学部卒業見込み年度の入力が必要です。 <以下のnoteもぜひご覧ください> Antaa Slideは、医師同士の“Giveの精神”でつながるスライド共有プラットフォーム https://note.com/antaa/n/n5fabdc34a32f Antaa Slideってどんなサービス? 反響をまとめてみました https://note.com/antaa/n/nd09bf6ed8f3f

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オミクロン(B.1.1.529系統)について

2021年11月から急速に世界中に拡がり、2022年1月初旬から日本でも急速に増加しているオミクロンについて、2022年1月6日時点でわかっていることについてまとめました。日本政府の方針に合わせて、2022年1月10日に1回目の改訂を行い、2022年1月15日に再度改訂しました。このスライドは、作者が個人的に作成したものであり、所属施設の見解を代表したものではありません。

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2022.1.11時点のCOVID治療について

様々な新薬が使用できるようになりCOVID治療の選択肢が増えました。 2022.1.11時点におけるCOVIDの標準治療をまとめました。 参照される際は最新の情報をもとにご活用いただきますようお願い致します。

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内科医のための脳出血とくも膜下出血

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在宅医療における看取りの作法

在宅医療の看取りを言語化したときに「一定の作法・型がある」というのが私の臨床経験上の1つの結論です。トータルペイン、看取りのパンフレット、キュブラー・ロスの死の受容5段階モデルの活用など。より具体的にスライド作成していますので、明日の在宅医療現場で意識してもらえたら幸いです。

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救急外来で気軽に使える漢方入門 漢方はじめるならこの症候 3選

本スライドは「現代医学的な視点」で「西洋医学を補完」するための救急漢方の入門編です. ◎対象者 ・救急外来で漢方を役立てたい人 ・漢方に興味があるが, はじめ方がわからない人 ・漢方特有の理論が苦手な人 ◎目次 ・本スライドの対象者 ・救急漢方はどんなときに役立つ? ・救急漢方の特徴は? ・救急漢方はじめるならこの症候 ・めまい ・便秘 ・打撲 ・もっと救急漢方を役立てたい方 ・最後に漢方の代表的な副作用をチェック ・Take home message

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「脊髄損傷」コレだけは 〜基本的な初期対応〜

脊髄損傷の「評価の方法」「手術の是非」「ステロイド大量療法の是非」が学べます。当直などで脊髄損傷が来るとなった時でも焦らずに対応できるよう学んでいきましょう。 ◎目次 ・今回のスライドで学べること ・脊髄損傷でもまずはABCDE ・バイタルが安定したら脊髄損傷の評価 ・高位診断 ・損傷高位と達成可能な予後 ・脊髄損傷の重症度評価 ・脊髄損傷の重症度による予後予測 ・脊髄損傷に対する手術治療の是非 ・ステロイド大量療法の是非 ・脊髄損傷の初期合併症の注意点と対応 ・ステミラック注 ・TAKE HOME MESSAGE

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これだけは知っておきたい! 家庭医療学はじめの一歩

1. 家庭医療学 家庭医療学 岡山家庭医療センター横田雄也 mail : yktyy4110@gmail.com はじめの一歩 これだけは知っておきたい! ・生物-心理-社会モデル ・患者中心の医療の方法
2. まとめ 家庭医療学は診療上手になれる学問。 家庭医だけでなく、どの医師も知っておくべき 生物-心理-社会モデル 疾患だけでなく、心理・社会的側面にも注目する 患者中心の医療の方法 患者を全人的に理解し、患者と共通の理解基盤をつくりながら お互いに納得のいくゴール設定をして診療する・「かきかえ」問診・健康の社会的決定要因(SDH)・問題確認 → 優先順位設定 → ゴール設定 → 役割確認
3. 家庭医療が目指すもの 個々の患者の健康だけでなく その家族や地域、コミュニティの 健康及びQOL・幸福の 効果的・効率的な向上 引用:北海道家庭医療学センターHPより https://www.hcfm.jp/fm/fmpaper.html#1-1
4. 家庭医療・総合診療は 家庭医療学を背景とした診療のこと 図:「総合診療医という選択」http://sogoshinryo.jp/ より転載
5. 家庭医療学を勉強していくと・・・ 診療上手になれます 家庭医療学は ベテラン医師が長年の臨床の中で培ってきた 経験知を言語化したようなもの
6. 家庭医療の実践の根幹を担うもの 生物-心理-社会モデル 患者中心の医療の方法
7. 家庭医療の実践の根幹を担うもの 生物-心理-社会モデル 患者中心の医療の方法
8. 生物-心理-社会モデル(Bio-Psycho-Social model:BPSモデル) 生物・心理・社会的な要素が 相互に関連しあい、 全体として(統合的に) 今の状態が現れていると考える ジョージ・エンゲル (George Engel, M.D. ,1913–1999) 1977年に論文:The Need for a New Medical Model: A Challenge for Biomedicine, Science, New Series, Vol. 196, No. 4286 (Apr. 8, 1977), 129-136. で提唱したモデル
9. 生物 心理 社会 2型糖尿病 高血圧症 脂質異常症 経済的困窮 失職 相談相手がいない 認知症の母 喫煙・アルコール使用障害 気分の落ち込み 自己効力感の低下 将来への不安 ストレス ・食生活増悪 ・治療費が支払えない ・治療意欲の減退 ・倦怠感 ・抑うつ ・自責の念 ・孤立感 ・ストレス発散に 飲酒・喫煙 例えば・・・
10. 家庭医療の実践の根幹を担うもの 生物-心理-社会モデル 患者中心の医療の方法
11. 疾患 病い 健康 1.健康、疾患、病いの経験を探る 2.地域・家族を含め全人的に理解する 個人 近位コンテクスト 遠位コンテクスト 3.共通の理解基盤を見出す 4.医師患者関係を強化していく 問題・ゴール・役割 相互意思決定 患者中心の医療の方法 (Patient Centered Clinical Method) 一目で分かるPCCM:患者中心の医療の方法 (One Pager) Patient Centered Clinical Method, Stewartら2014(岡田唯男 翻案) https://ja.scribd.com/doc/256423518 ※注意! ・患者の言いなりになることを 奨めるものではない ・1〜4のステップを 順番通りやる必要はない ・チェックリストのように 活用するわけではない
12. 疾患 病い 健康 1.健康、疾患、病いの経験を探る 2.地域・家族を含め全人的に理解する 個人 近位コンテクスト 遠位コンテクスト 3.共通の理解基盤を見出す 4.継続的な医師患者関係による信頼感の増進 問題・ゴール・役割 相互意思決定 患者中心の医療の方法 (Patient Centered Clinical Method)
13. 1.健康、疾患、病いの経験を探る 病い Illness か:感情 き:期待 か:解釈 え:影響 疾患 Disease 病歴 診察 検査 健康 Health 意味 目標 生きがい
14. 患者の「病い」は「かきかえ」で把握 か 感情:患者はどんな感情を抱いているのか? (不安、恐怖、怒り、悲しみ、など) き 期待:患者は何を期待しているのか? (検査をしてほしい、話をきいてもらいたい、など) か 解釈:疾患にどんな解釈をしているのか? (自分の腹痛に対して、最近親が罹患した大腸癌を想起、など) え 影響:生活にどんな影響があるのか? (仕事を休むと業務に支障が出る、など)
15. 疾患 病い 健康 1.健康、疾患、病いの経験を探る 2.地域・家族を含め全人的に理解する 個人 近位コンテクスト 遠位コンテクスト 3.共通の理解基盤を見出す 4.継続的な医師患者関係による信頼感の増進 問題・ゴール・役割 相互意思決定 患者中心の医療の方法 (Patient Centered Clinical Method)
16. 2.地域・家族を含め全人的に理解する 遠位コンテクスト コミュニティ 文化 経済 医療制度 社会歴史 地理 メディア 自然環境・気象・気候 近位コンテクスト 家族 経済的安定 教育 雇用 趣味 社会的サポート 個人 健康・疾患・病い 発達 スピリチュアリティ ライフサイクル 健康の社会的決定要因
17. S D H 健康の社会的決定要因 個人ではコントロールできない、 健康リスクを規定する社会的要因のこと World Health Organization. Social determinants of health: The solid facts. 2nd ed. 2003.  ocial eterminants of ealth
18. 健康を規定する要因のうち社会的要因(SDH)が占める割合 50%以上 Canadian Medical Association. What Makes Candians Sick? Health Care Transformation 2013 June 25;Available from: URL: http://healthcaretransformation.ca/infographic-social- determinants-of-health/ 病気になることを 「自己責任」という言葉で 片付けることは到底できない
19. 近位コンテクストを把握するツール → Social Vital Signs:HEALTH+P Team SAIL HP:SDH for all clinicians Tool kit https://sites.google.com/view/svstool/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/tool-kit?authuser=0
20. 疾患 病い 健康 1.健康、疾患、病いの経験を探る 2.地域・家族を含め全人的に理解する 個人 近位コンテクスト 遠位コンテクスト 3.共通の理解基盤を見出す 4.継続的な医師患者関係による信頼感の増進 問題・ゴール・役割 相互意思決定 患者中心の医療の方法 (Patient Centered Clinical Method)
21. 3.共通の理解基盤を見出す 現在の問題を確認する それぞれの問題の優先順位を設定する 治療のゴールと管理方針を共有する 医師、患者 それぞれの役割を確認する
22. 疾患 病い 健康 1.健康、疾患、病いの経験を探る 2.地域・家族を含め全人的に理解する 個人 近位コンテクスト 遠位コンテクスト 3.共通の理解基盤を見出す 4.医師患者関係を強化していく 問題・ゴール・役割 相互意思決定 患者中心の医療の方法 (Patient Centered Clinical Method) 一目で分かるPCCM:患者中心の医療の方法 (One Pager) Patient Centered Clinical Method, Stewartら2014(岡田唯男 翻案) https://ja.scribd.com/doc/256423518 ※注意! ・患者の言いなりになることを 奨めるものではない ・1〜4のステップを 順番通りやる必要はない ・チェックリストのように 活用するわけではない
23. まとめ 家庭医療学は診療上手になれる学問。 家庭医だけでなく、どの医師も知っておくべき 生物-心理-社会モデル 疾患だけでなく、心理・社会的側面にも注目する 患者中心の医療の方法 患者を全人的に理解し、患者と共通の理解基盤をつくりながら お互いに納得のいくゴール設定をして診療する・「かきかえ」問診・健康の社会的決定要因(SDH)・問題確認 → 優先順位設定 → ゴール設定 → 役割確認
24. もっと家庭医療・総合診療が 知りたいとき(Web) http://sogoshinryo.jp/ ◯ 総合診療医という選択 → なにはともあれ一度はみるべし。 ◯ 北海道家庭医療学センター HP → 家庭医療に関する総説や各論がまとまっています。
25. もっと家庭医療・総合診療が 知りたいとき(本) ※右にいくほど難易度高いイメージです