#2. 放射線の定義と種類 電離放射線: 原子の電子軌道から電子(マイナス電荷)を移動させ、イオン
(プラス電荷)と分離させるもの
α線: 衣服や皮膚・紙を貫通しないが、物質を高密度に電離するので経口摂取ないし吸入
した場合に有害。ポロニウム210, プルトニウム236, ウラニウム238等から放出される。
β線: 皮下組織まで貫通するが、木材・レンガで遮断される。経口摂取・吸入時でも有害。
電離密度はγ線と同等。ストロンチウム90, ヨウ素129, セシウム137等から放出される。
X線・γ線: 組織を貫通して臓器を被曝させるが、コンクリート壁で遮断される。
γ 線は鉛エプロンを貫通するが、電離エネルギーはα線より低い。
中性子: 組織深部まで貫通する。鉛エプロンで遮断できず、十分量の水で遮断される。
電離密度が高く, 物質を放射化(原子と反応し、α線等を発生させる)。
2. 非電離放射線: 原子を動かすエネルギーを持つが、電子を軌道から移動させるほどのエネルギー
はない。ex.) ラジオ波, マイクロ波, 赤外線, 可視光線, 紫外線
#3. 放射線の単位 ベクレル(Bq): 1秒間に分解される原子数(放射能)を現す単位。
鬼滅の刃の煉獄杏寿郎になぞらえると、弁当を食べた時の感動の度合い。
或いは、嘴平伊之助の興奮の程度。
グレイ(Gy): 物質が放射線から受けた、単位質量(i.e. kg)あたりのエネルギー
(吸収線量)の単位。
鬼滅の刃になぞらえると、周囲の人間が聞いた煉獄の「うまい!」という声の音量。
シーベルト(Sv): 「吸収線量 x 加重係数」で算出する単位。
等価線量: 単一の臓器/組織において、吸収線量へ放射線の種類によって異なる係数
(放射線加重係数)を掛けた後に, 各放射線の値を合計した値。
炭治郎が感じた煉獄の声の音量と, 伊之助の声の音量の合計
実効線量: 吸収線量へ臓器/組織によって異なる係数(組織加重係数)を掛けた後に,
各臓器/組織の値を合計した値。
炭治郎が感じた煉獄の声の音量と, 善逸が感じた煉獄の声の音量の合計。