#4.
がん骨転移患者は増加している 全国骨腫瘍登録一覧表 2019 骨転移を有したまま生存できる患者が増加
#5.
骨転移患者の疫学 日本での年間の骨転移患者数は8400人から16万人と推定 全国骨腫瘍登録一覧表 2022 骨転移ガイドライン改訂第2版
#6.
骨関連事象:Skeletal related event (SRE) Andrew D L: J Clin Oncol,2005 Ibrahim Tet al: Tumori,2009 疼痛 病的骨折 脊髄圧迫 38%の患者に発生
ADLとQOLの低下 Howard L.E et al: Prostate Cancer Prostatic Dis,2016
#7.
骨関連事象患者(難治性疼痛、麻痺) 約60%の患者 死よりつらい 角谷 JSR 2016 骨転移患者の苦痛
#8.
本日の内容 ・骨転移概要
いま
・骨転移をみたら(診断[要注意症例も含めて])
迷わない
・治療
つなぐ
#9.
見落とし注意 83歳女性
2,3日前に発症した左下肢痛が急激に増悪 悪性黒色腫の治療歴あり
変性疾患として見逃さないことが重要 右
#10.
原発不明の骨転移疑いで受診する割合 ・初診時にがんの既往がなく、原発不明の転移性骨腫瘍疑いとして受診 7.8-21.7% Takagi et al. 2015
Katagiri et al. 1999
Destombe et al. 2007
#11.
新規のがん診断に至った症例の後方視的に検討 2011-19年に悪性骨腫瘍疑いで国立がん研究センター中央病院を
初診した105例
悪性腫瘍の既往なし 戸田、小林ら 第146回西日本整形・災害外科学会学術集会
#12.
患者背景 n=105 初診時平均年齢:66歳(3-88歳)
男性 70例 女性 35例
単発 46例 多発 59例
施行した検査数 (100%) (98%) (97%) (57%:切開生検7例、針生検56例)) (29%) (6.8%) 戸田、小林ら 第146回西日本整形・災害外科学会学術集会
#13.
同定された原発巣 (32%) (14%) (11%) (8.5%) (8.5%) 戸田、小林ら 第146回西日本整形・災害外科学会学術集会
#14.
原発巣は50%以上、血液検査とCTで判明する 診断率(%) Common examinations Advanced examinations Takagi et al. PLOS one, 2015より引用改変
#15.
・頚部~骨盤までのCT
・腫瘍マーカー
⇒原発が特定できない
外来 or IVRで施行 生検
#16.
骨転移を診断したら ・リスク評価
骨折
脊髄圧迫
不安定性
・予後
新片桐
徳橋
富田 手術の適応について主科と相談
#17.
長管骨の病的骨折のリスク評価 (Mirels et al. 1989) 骨転移ガイドライン改訂第2版
#18.
長管骨の病的骨折のリスク評価 (Mirels et al. 1989) 骨転移ガイドライン改訂第2版
#19.
ESCC grade (Bilsky et al. J Neruro Surg, 2010) Uei at al. Spine, 2018.
#20.
脊椎不安性の評価 (Fisher et al .2010) ・局在
・痛み
・溶骨
・アライメント
・圧壊
・側方成分の浸潤
SINS>7 で手術考慮
#21.
脊椎不安性の評価 (Fisher et al .2010) SINS:1+3+2+2+3+3=14
#22.
腰痛で初診 膵癌指摘 総合診療部より紹介
#23.
肝癌治療中 肝臓内科より紹介
#24.
本日の内容 ・骨転移概要
いま
・骨転移をみたら(診断[要注意症例も含めて])
迷わない
・治療
つなぐ
#25.
整形外科の役割 ・診断
・四肢骨や脊椎の骨転移病変の力学的強度判定・神経学的予後予測
・安静度の指示
・装具の処方
・治療(手術、骨修飾薬)
・遺伝子検査用検体採取 本来がん患者さんが受けられるはずの化学療法を整形外科の怠慢で受けられなくなることは避けるべきである 安井 整・災外, 2024
#26.
整形外科 整形外科 つなぐ
#27.
髄内釘 メガプロステーシス ■長管骨骨転移の手術治療
#28.
椎体形成術 固定術±除圧 椎体骨全摘術 ■脊椎転移の手術治療
#29.
整形外科 主科 つなぐ
#30.
転移性骨腫瘍に対する骨修飾薬のSRE予防のエビデンス SRE: skeletal-related event 顎骨壊死のリスクあり使用前に必ず口腔外科コンサルト
#31.
骨修飾薬投与後の再骨硬化 62歳男性 肺腺癌(EFGR変異あり)
化学療法、放射線、骨修飾薬投与後
#32.
疼痛は61-62%で緩和、23-24%で消失 外照射が骨転移の疼痛を緩和する Rich et al. Radiother Oncol, 2018. 神経障害性疼痛は61-72%で緩和、29-31%で消失 Roos et al. Radiother Oncol, 2005. Steenland et al. Radiother Oncol, 1999.
Truntzer et al. BMC Palliat Care, 2013. 有効例での半数で3週で、大部分では8週で効果が出現 外照射により骨転移の痛みの緩和や消失が期待できるため、
行うことを推奨する(エビデンスA)
#33.
倦怠感・悪心等
重篤なものは少ない
単回照射、複数回照射で頻度の差なし 外照射の副作用 Chow et al. Clin Oncol, 2012. ■ペインフレア(照射後数日で一過性にみられる疼痛)
30-40%の頻度で発生
ステロイド投与で予防 Chow et al. Lancet Oncol, 2021. ☑転移性脊椎腫瘍で不安定性が強い症例では放射線治療で除痛が
得られづらい van der Velden et al. Oncologist, 2017.
#34.
当院での取り組み 2016年~ bone cancer board (BCB) 週1回転移性骨腫瘍患者リストを放射線科から整形外科医へ
整形外科が画像check
#35.
Pre-BCB Post-BCB Pre-BCB Post-BCB P=0.03 P=0.61 Frankel D,E Frankel A-C 予定 緊急 BCBの効果 –脊椎転移-
#36.
Take home message いま
迷わない
つなぐ
#37.
Take home message いま
■骨転移はcommon disease
■骨メタ=治療終了ではない
迷わない
つなぐ
#38.
Take home message いま
■骨転移はcommon disease
■骨メタ=治療終了ではない
迷わない
■有害事象のリスクの高い症例を知る
つなぐ
#39.
Take home message いま
■骨転移はcommon disease
■骨メタ=治療終了ではない
迷わない
■有害事象のリスクの高い症例を知る
つなぐ
■多職種で診療
■骨折や麻痺を起こす前に治療介入をし、原発の治療を