#4.
(薬局)薬剤師と言えば… 調剤 服薬指導 薬歴記載 あまり積極的には絡んでいないなぁ 4 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#5.
漢方薬と言えば… 古い 効き目は…? よくわからない あまり積極的には使っていないなぁ 5 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#6.
本講演のゴール 薬剤師との関係はそうやって変えれば良いのか! 漢方薬ってそんな風に使っていけば良いのか! 高齢者医療には医薬協業で漢方を使えば良いのか! 皆様方の診療の一助になれば幸いです 6 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#7.
本日のAgenda 外科医が気がついた薬剤師の専門性 薬剤師の仕事が変わる 高齢者漢方治療における医薬協業の在り方 7 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#8.
私のバックグラウンド 医師 薬局経営 薬剤師・薬学教育 医師はタスク・シフト/シェアにより診断と救命に特化していく 薬剤師は渡すまでではなく、服用後までフォローする 医師と薬剤師は協業して薬物治療の適正化に取り組む 6万軒の薬局・19万人の薬局薬剤師の活用! 8 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#9.
薬局の息子が外科医になった 1976 1984 9 1995 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#10.
3年間、親孝行のつもりで… 勉強会 業務改善 経営改善 疾患・治療 調剤過誤対策 採用・育成 薬歴記載 店舗マネジメント 調剤報酬対応 いつの間にか、抜き差しならない状況に 10 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#11.
人は天職に近づくとわくわくする 薬局改革 外科治療 11 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#12.
3つの立場で気がついたこと 薬にまつわる諸問題 薬剤師のジレンマ 変わらない業界 高齢者の在宅薬物治療 ポリファーマシー改善 何でも医師が担当する 処方箋通りに出す仕事 機械化やICT化で代替 人手不足と長時間労働 水車小屋型薬局 渡すまで薬剤師 進行する寡占化 そもそも、薬剤師って…? 12 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#13.
薬剤師の職能に気づいた一例 (自験例) 加齢性変化? 病状進行? 副作用? 「謎解き」は? 13 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#14.
酸化マグネシウム MgO+2HCl→MgCl2+H2O MgCl2+2NaHCO3→Mg(HCO3)2+2NaCl 腸内で難吸収性の重炭酸塩・炭酸塩になる 浸透圧維持のため腸壁から水分を吸収 胃酸の中和作用を穏やかに発揮する *NaHCO3+HCl→NaCl+H2O+CO2 14 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#15.
薬剤師 薬理 薬物動態 製剤 薬学部 医学部 解剖・生理 高校生 病理・病態 診断・治療 医師 15 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#16.
薬剤師の専門性 薬理学 薬物動態学 製剤学 効果を発揮する仕組み いつ頃効果を発揮 剤形の特徴と投与方法 副作用発現の仕組み いつ頃体外に排出 粉砕や溶解の可否 医師とは異なる専門性で患者の謎が解ける 16 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#17.
薬剤師の専門性が活きる場面 前 服用 調剤技術 服薬指導 薬歴記載 薬学的専門性の低下 後 薬理学 薬物動態学 製剤学 薬学的専門性の発揮 渡すまで(対物)ではなく、のんだ後(対人)まで 17 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#18.
薬剤師が 薬を渡すまで ではなく 薬をのんだあとまで フォローすれば 薬物治療の質は 飛躍的に向上する 18 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#19.
本日のAgenda 外科医が気がついた薬剤師の専門性 薬剤師の仕事が変わる 高齢者漢方治療における医薬協業の在り方 19 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#20.
在宅で薬剤師と一緒に働く 地域医療の問題点を自分事として捉え解決する 20 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#21.
薬にまつわる問題が明らかに 残薬 多剤併用 訪問看護師負担増 医薬分業が定着し、巨額の公費を投入した成果は? 21 (c)Kenji Hazama, MD., Ph.D. All Rights Reserved
#22.
医薬分業における問題点 医師 薬剤師 患者 診察 処方監査 症状AにXを処方 診断 調剤 症状BにYを処方 服薬指導 専門性発揮しづらい →「対物」業務 症状CにZを処方 処方 「お薬受診」に多忙 22 ポリファーマシー (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#23.
Follow 服薬状況 効果 副作用 23 (c) Kenji Hazama, MD., Ph.D. All Rights Reserved
#24.
Followに必要なツール 聴診器 血圧計 SpO2 24 (c) Kenji Hazama, MD., Ph.D. All Rights Reserved
#25.
Assessment 薬理学 薬物動態学 製剤学 25 (c) Kenji Hazama, MD., Ph.D. All Rights Reserved
#26.
病気による症状か? 口渇 Parkinsonism 700種類以上の薬剤 錐体外路症状 認知機能低下 Overdose 薬の副作用か? 26 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#27.
Feedback 薬剤情報 処方内容 処方提案 27 (c) Kenji Hazama, MD., Ph.D. All Rights Reserved
#28.
医薬協業における関係 医師 薬剤師 患者 診察 フィードバック 調剤 医師の診察と処方 診断 フォロー 薬剤師によるフォロー アセスメント 次回診察時に反映 処方 新しい治療戦略 (令和2年改正 専門性の発揮 →「対人」業務 医薬品医療機器等法) 28 処方内容の最適化 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#29.
薬剤師による F: フォロー A: アセスメント F: フィードバック 投薬数の減少 薬剤費の削減 薬剤総合評価 調整加算 として反映 調剤報酬改定資料 https://www.mhlw.go.jp/ le/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000116338.pdf 29 fi 平成28年度 (平成28年) (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#30.
薬剤師の立ち位置が変わる 薬剤師 患者 患者 薬剤師 給水ポイントの スタッフ コーチ 薬剤師の専門性と個性が生きる 30 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#31.
患者さんの見方が変わる 写真 動画 患者背景 処方内容 治療経過 今後の方針 診療情報提供書 お薬手帳 情報共有システム 治療方針 今後の見通し 薬剤師の見立てと予定 31 写真のように 見るのではなく 動画のように 患者さんを見る 薬剤師に 求められる 知識・技能・態度 とは? (c)Kenji Hazama, MD., Ph.D. All Rights Reserved
#32.
リフィル処方箋では… 医師 薬剤師 診察③フィードバック ② 調剤 患者 医師の診察と処方 ① 診断 リフィル かかりつけ薬剤師 フォロー 処方 アセスメント 働き方改革の実現 チーム医療の実践 →かかりつけ薬剤師 32 かかりつけ医と連携 効率的・効果的医療 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#33.
これからの薬剤師の業務 薬剤師が、効果・副作用・コンプライアンスをチェック 患者の状態を薬学的知見に基づいて評価し提案を練る よりよい薬物治療を行うために医師に適時・的確に伝える 医薬品の適正使用・医療安全の確保 33 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#34.
本日のAgenda 外科医が気がついた薬剤師の専門性 薬剤師の仕事が変わる 高齢者漢方治療における医薬協業の在り方 34 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#35.
高齢者医療の特徴 慢性疾患が多い:ポリファーマシーになりやすい 肝腎機能の低下:通常の投与量では副作用が出やすい 認知機能の低下:服薬コンプライアンスが低下しやすい 医薬品の適正使用・医療安全の確保が困難 35 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#36.
高齢者で良く見る症状 便秘 認知症 周辺症状 食欲不振 浮腫 下痢 何を処方すれば良いのか、解りますよね… 36 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#37.
高齢者の便秘の治療 浸透圧性下剤:酸化マグネシウム 高マグネシウム血症に注意(CCr 30ml/min以下は禁忌) 刺激性下剤 :センノサイド、ピコスルファート 耐性や習慣性があり頓用や短期間投与が推奨 粘膜上皮機能変容薬 : ルビプロストン、リナクロチド 悪心や下痢などの副作用に注意 (日本消化管学会編 便通異常症診療ガイドライン 2023) 37 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#38.
高齢者の便秘への漢方 日局マシニン 5.0g 日局ダイオウ 4.0g 日局キジツ 2.0g 日局キョウニン2.0g 日局コウボク 2.0g 日局シャクヤク2.0g 高齢者の機能性便秘 には使いやすい 脂分を含む センノシド類 脂分を含む 腸管の痙攣を緩和 (ツムラ 38 漢方スクエアより) (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#39.
認知症・周辺症状の治療薬の副作用 ドネペジル :食欲不振、錐体外路症状など メマンチン :めまい、傾眠、食欲不振など チアプリド :眠気、抑うつ、錐体外路症状など リスペリドン :傾眠、めまい、ふらつきなど クエチアピン :傾眠、便秘、食欲減退など 39 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#40.
認知症・周辺症状の漢方 日局ソウジュツ4.0g 日局ブクリョウ4.0g 日局センキュウ3.0g 認知症の周辺症状 日局チョウトウコウ 3.0g 日局トウキ 3.0g 日局サイコ 2.0g 日局カンゾウ 1.5g に使いやすい セロトニン神経系の 機能異常改善作用 グルタミン酸神経系の 機能異常改善作用 (ツムラ 40 漢方スクエアより) (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#41.
抑肝散の作用機序 ① 5-HT1A受容体パーシャルアゴニスト作用 (神経細胞の興奮に抑制的に働く) 5-HT2A受容体ダウンレギュレーション作用 (神経細胞を興奮させる) 神経細胞の興奮を抑制し 周辺症状を抑制する Terawaki,K. J Ethnopharmacol. 2010 Egashira,N.Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry. 2008 (ツムラ 41 漢方スクエアより転載) (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#42.
抑肝散の作用機序 ② グルタミン酸放出抑制作用 グルタミン酸トランスポーター活性化作用 グルタミン酸取り込み是正作用 細胞外液グルタミン酸濃度上昇抑制作用 神経細胞保護作用 グルタミン酸神経系の機能亢進を抑え 周辺症状を抑制する Takeda,A. Neurochem Int. 2008 Kawakami,Z.Eur J Pharmacol. 2010 Takeda,A .Nutr Neurosci. 2008 Kawakami,Z.J Ethnopharmacol. 2011 (ツムラ 42 漢方スクエアより転載) (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#43.
食欲不振の治療 ファモチジン :汎血球減少、せん妄など ランソプラゾール:便秘、下痢、長期連用は避ける レバミピド :便秘、腹部膨満など モサプリド :長期連用は避ける、下痢など 43 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#44.
高齢者の食欲不振の漢方 胃腸機能を高め 消化吸収を改善し 日局ソウジュツ4.0g 日局ニンジン 4.0g 日局ハンゲ 4.0g 日局ブクリョウ4.0g 日局タイソウ 2.0g 日局チンピ 2.0g 日局カンゾウ 1.0g 日局ショウキョウ 0.5g 胃腸内の水分の停滞をとる グレリンシグナル増強作用 グレリン代謝酵素阻害 グレリン分泌作用 グレリン分泌作用 グレリン代謝酵素阻害 グレリン代謝酵素阻害 乾明夫 SCIENCE OF KAMPO MEDICINE(漢方医学) 36(3) Page:190-191 (2012) 44 漢方スクエア (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#45.
六君子湯の作用機序 (ツムラ 45 ① 漢方スクエアより転載) (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#46.
六君子湯の作用機序 ② グレリン:胃内分泌細胞で 産生されるペプチドホルモン 摂食亢進作用 消化管蠕動運動亢進作用 六君子湯は グレリンを分泌させ グレリンの作用を増強し グレリン代謝を抑制する (ツムラ 46 漢方スクエアより転載) (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#47.
高齢者の浮腫の治療 ループ利尿薬:フロセミドなど 低Na血症、低K血症、高尿酸血症、クレアチニン上昇など カリウム保持性利尿剤: スピロノラクトンなど 女性化乳房、食欲不振、AST,ALT上昇など サイアザイド系利尿薬:ヒドロクロロチアジドなど 低Na血症、低K血症、食欲不振、起立性低血圧など 47 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#48.
高齢者の浮腫の漢方 日局タクシャ 4.0g 日局ソウジュツ3.0g 日局チョレイ 3.0g 日局ブクリョウ3.0g 日局ケイヒ 1.5g 利水作用 電解質濃度への影響を抑えて尿量を増やす 水分過多の時には尿量を増やし脱水状態で は尿量を減少させる 48 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#49.
五苓散の作用機序 水分代謝調節作用 アクアポリンを阻害し 水分代謝を調節 浮腫傾向の時に利尿作用 抗炎症作用 サイトカインの過剰産生 を抑制する 電解質濃度への影響を抑えて尿量を増やす 磯濱 漢方医薬学雑誌 炎症に伴う浮腫を改善 (ツムラ 2015 49 漢方スクエアより転載) (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#50.
下痢の治療 整腸剤 :ビフィズス菌製剤 腹部膨満感など 止瀉剤 :タンニン酸アルブミン、アドソルビン、ロペラミドなど 便秘、食欲不振など 50 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#51.
高齢者の下痢の漢方 日局ブクリョウ4.0g 日局シャクヤク3.0g 日局ソウジュツ3.0g 日局ショウキョウ 1.5g 日局ブシ末 0.5g 水分代謝障害の改善 痙攣を止める 水分代謝障害の改善 健胃作用 基礎代謝低下の改善 冷えと消化機能低下の改善 室賀昭三 51 漢方医学講座(日本短波放送放送内容集) 44 Page:25-31 (1989) (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#52.
高齢者で良く見る症状と漢方の一例 52 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#53.
薬剤師とどう絡むか? 漢方薬処方開始時の相談 漢方薬服用後のフォロー 医師へのフィードバック 医薬分業ではなく医薬協業で臨むことが大切 53 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#54.
本日のAgenda 外科医が気がついた薬剤師の専門性 薬剤師の仕事が変わる 高齢者漢方治療における医薬協業の在り方 是非、薬剤師と漢方を活用してみてください 54 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#55.
本講演のゴール 薬剤師との関係はそうやって変えれば良いのか! 漢方薬ってそんな風に使っていけば良いのか! 高齢者医療には医薬協業で漢方を使えば良いのか! 皆様方の診療の一助になれば幸いです 55 (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved
#56.
ありがとうございました @mdhazama mdhazama 56 mdhazama (c) Kenji Hazama, M.D., Ph.D. ,All Rights Reserved