地元で40年続いた190床を超える外科系病院が経営破綻したのが2014年。その経営を継承した法人、平たく言えばM&Aした側の一員として、病院に乗り込みました。病院が経営破綻するには、理由があります。その終末期を経たばかりの病院は、一言で言えば荒れはてていました。
その病院を180床のケアミックス病院に転換させ、地域からは「あそこに入院すると生きて帰って来られない」と言われていた病院を、10年の間に、大阪市西成区で唯一の日本医療機能評価機構の認定を受けただけでなく、飛躍的に稼働率を向上させ単年度黒字化、さらには、コロナ禍においては、築50年近く、ストレッチャーが乗るエレベーターが一基しかない病院で、なんとかゾーニングを施し、多数の患者を応需した結果、累損を一層させ、経営的にも優良な病院へ生まれ変わらせました。その後、Balanced Score Cardも活用した組織運営に取組、病院が一丸となり目標クリアに動いた結果、2025年春にな、関西経営品質賞ゴールドを受賞するまでになりました。
その過程で起こったことや、苦悩の数々、そして、それらをどのように変革していったのかということについて、エッセンスをお伝えします。