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周術期血糖管理 完全マニュアル ~休薬・インスリン・当直対応を39枚で完全網羅~

投稿者プロフィール
DrMiura_Obesity

医療法人鉄蕉会亀田総合病院

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投稿した先生からのメッセージ

糖尿病内分泌内科医の三浦正樹です。「当直中に血糖のコールが来たけど、何をどう調整すればいいかわからない」——研修医の頃の自分がまさにそうでした。このスライドは、あの時の自分に渡したくて作りました。★マークのスライドはスクショ保存しておくと、当直で使えます。音声付きの解説動画もYouTubeで公開予定です。ご質問やフィードバックがあればお気軽にどうぞ。

概要

周術期の血糖管理に自信がない研修医・非専門医のための実践ガイドです。術前の休薬ルール(SGLT2i・GLP-1RA・メトホルミン)、入院中のBasal-Bolus療法とTDD計算、ステロイドカバー、当直での高血糖・DKA対応まで、エビデンスに基づいて39枚で解説します。

【目次】

・術前:目標血糖値と休薬タイムライン

・薬剤:SGLT2iとeDKA、GLP-1RA、メトホルミン

・インスリン:TDD計算、BB調整、SS vs BB

・特殊:1型DM、ステロイドカバー、CGM管理

・実践:症例3題+コンサルト判断フロー+早見表2枚

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医/専門医

参考文献

  • NICE-SUGAR Study Investigators. N Engl J Med 2009;360:1283-97

  • ADA Standards of Care 2026;49(Suppl.1):Section 16

  • Umpierrez GE, et al. Diabetes Care 2011;34:256-61

  • Duggan EW, et al. Anesthesiology 2017;126:547-560

  • ASA/ASMBS/AGA Multi-society Guidance. Anesthesiology 2024

  • Woodcock T, et al. Anaesthesia 2020;75:664-672

  • SPAQI Consensus Statement. Anesth Analg 2025

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テキスト全文

周術期血糖管理の重要性と戦略

#1.

周術期血糖管理 完全マニュアル 研修医・非専門医のための実践ガイド このスライドでわかること ① 術前・術中・術後の血糖目標 ② 経口薬の休薬・再開タイミング ③ インスリン管理と当直対応 三浦正樹 糖尿病専門医・指導医 @DrMiura_Obesity

#2.

なぜ周術期の血糖管理が重要か 高血糖のリスク 厳格すぎるリスク 血糖 >180 mg/dL → SSIリスク 2-3倍 創傷治癒遅延、在院日数延長 好中球の遊走能・殺菌能が低下 NICE-SUGAR tria l(NEJM 2009) 目標 81-108 vs 144-180 mg/dL 厳格群で90日死亡率が有意に高い 重症低血糖が6.8倍に増加 高すぎても低すぎてもダメ。140-180 mg/dLが「ちょうどいい管理」 NICE-SUGAR Study Investigators. NEJM 2009;360:1283-97 2 / 39

#3.

手術ストレスと血糖管理戦略 小〜中手術 内服薬: 当日朝休薬 基礎インスリン: 継続 血糖チェック: 4-6h毎 例) 白内障、ヘルニア 大手術 Basal-Bolus 導入 術中: 1-2h毎チェック BG>180: 静注検討 例) 開腹術/関節置換 超大手術 / ICU 持続静注インスリン 1-2h毎チェック必須 電解質・ケトン体監視 例) CABG/膵 頭十二指腸 手術で血糖が上がるのは「体の正常な防御反応」。だから計画的管理が必要 3 / 39

術前の準備と休薬ルール

#4.

周術期の目標血糖値 ★保存推奨 <70 mg/dL 低血糖 危険域 70-100 低血糖 注意域 100-140 140-180 許容域(一般病棟) ★ 最適域 ★ NICE-SUGAR/ADA 2026 180-250 高血糖 注意域 >250 mg/dL 高血糖 危険域 迷ったら「140-180 mg/dL」。ICUでも一般病棟でもこの範囲 ADA Standards of Care 2026 Section 16 / NICE-SUGAR NEJM 2009 4 / 39

#5.

Part 2 術前の準備 — 休薬と評価

#6.

術前に確認すべきこと 術前チェックリスト 1. 2. 3. 4. 5. 6. 糖尿病の病型(1型 vs 2型)→ 1型ならインスリン中断禁忌 現在の薬剤リスト(薬剤名・用量・投与タイミング) 直近のHbA1c(3ヶ月以内)→ 8%超は要注意 低血糖の頻度(月何回?重症低血糖の既往は?) 腎機能(eGFR)→ メトホルミン・造影剤の判断に直結 ステロイド使用の有無 → カバーの判断に必要 「何の薬を」「いくつ飲んでいるか」が最重要情報。お薬手帳は必ず確認 5 / 39

SGLT2阻害薬とeDKAのリスク

#7.

糖尿病薬の休薬ルール ★保存推奨 7日前 GLP-1RA(週1回) 6日前 5日前 4日前 3日前 2日前 前日 手術日 誤嚥リスク 休薬 SGLT2阻害薬 eDKAリスク 休薬 メトホルミン 休薬 乳酸アシドーシス SU薬 休薬 低血糖 基礎インスリン 継続(50-80%に減量) SGLT2iは3日前、GLP-1RA週1回は1週間前。この2つが最頻出 ASA/ASMBS/AGA Multi-society Guidance 2024 / ADA Standards 2026 6 / 39

#8.

SGLT2阻害薬と正常血糖DKA — 最大の落とし穴 なぜ危険か SGLT2i使用中 → 尿糖排泄↑ → 血糖は正常〜軽度高値 インスリン分泌が相対的に低下 → ケトン体産生亢進 → DKA 「血糖正常 = DKA否定」は誤り → 最も危険な思い込み 予防と対応 術前3日前に休薬(ASA推奨) 絶食 + 手術ストレス + 脱水がトリガー 疑ったら血中ケトン 体(βOHB)を測定 血糖値に騙されず、pH ・HCO3-・AGを確認 SGLT2i + 絶食 + 手術ストレス = eDKAの三拍子。3日前休薬が鉄則 7 / 39

#9.

eDKA発症メカニズム — なぜ血糖正常なのにDKAに? 予防のポイント SGLT2阻害薬(内服継続中) ● 術前3日前に必ず休薬(ASA推奨) ● 入院前に処方歴・服薬確認を徹底 尿糖排泄↑ → インスリン分泌↓ 手術ストレス + 絶食 + 脱水 → ケトン産生↑↑ ● 患者に「手術前は必ず伝える」と指導 疑うポイント ● 血糖 <250 でも pH↓ + HCO3-↓ → DKA ● βOHB(血中ケトン体)を必ず測定 eDKA発症(血糖は正常〜軽度高値!) ● AG開大(Anion gap >12)に注意 ● 「血糖正常 ≠ DKAなし」を徹底 「血糖正常だからDKAでない」 → 診断見落とし → 重症化 「血糖値が正常でもDKAはある」— SGLT2i患者は必ず血中ケトン体を確認 ASA/ASMBS/AGA Multi-society Guidance. Anesthesiology 2024 8 / 39

メトホルミンと乳酸アシドーシスの管理

#10.

GLP-1RA/GIP-GLP-1RAの周術期管理 最大の懸念: 胃排出遅延 GLP-1RA → 胃排出を30-50%遅延 絶食指示を守っても胃内残渣が存在 → 全身麻酔導入時の誤嚥リスク↑ 特にBMI高値の患者で問題が大きい リスク層別化(2024 Multisociety) ハイリスク: 増量期/ 高用量/GI症状あり → 休薬 + 術前胃エコー検討 ローリスク: 維持量/症状なし → 休薬のみでOK 週1回製剤: 術前1週間に最終投与 毎日製剤: 当日朝休薬 GLP-1RA使用患者が急増中。麻酔科との事前連携がカギ ASA/ASMBS/AGA Multi-society Guidance. Anesthesiology 2024 9 / 39

#11.

メトホルミンと乳酸アシドーシス メトホルミンのリスクと対応 eGFR <30: 禁忌 / 30-45: 慎重投与(減量) ヨード造影剤使用時: 48時間前に休薬、腎機能確認後再開 リスク因子: 低酸素・ショック・脱水・肝不全 発症は稀(10万人年あたり3-10件)だが死亡率は30-50% 乳酸値 >5 mmol/L + pH <7.35 + メトホルミン使用中 → 疑う 腎機能と造影剤の2点をチェック。eGFR <30なら中止 10 / 39

#12.

術後の薬剤再開タイムライン ★保存推奨 POD0 POD1 POD2 POD3 POD4 DPP-4阻害薬 休薬中 経口摂取安定 SU薬 休薬中 食事≧50% メトホルミン SGLT2阻害薬 GLP-1RA(週1回) インスリン(BB) POD5 退院前 退院後 eGFR>45 休薬中 食事100%+脱水なし 休薬中 休薬中 退院後・ 外来で 継続 → 退院前にtaper 「食事が安定して摂れるようになったら再開」が基本原則 ADA Standards of Care 2026 Section 16 / ASA Multi-society Guidance 2024 11 / 39

入院中のインスリン管理と調整

#13.

Part 3 入院中の血糖管理 — Basal-Bolus療法

#14.

なぜ入院中は「インスリン」なのか インスリンが最適な3つの理由 患者への説明ポイント 1. 絶食中は内服薬の効果が不十分 2. 用量調整が柔軟(時 間単位で増減可能) 3. 腎機能低下でも安全に使える 「入院中のインスリン ≠ 一生」 退院時に内服に戻せる この一言で患者の不安が減る 入院中インスリンは「一時的な最適解」。退院時に元の治療に戻せる 12 / 39

#15.

TDD(1日インスリン総量)の計算 ★保存推奨 体重 (kg) 例) 70 kg × 係数 0.3-0.5 TDD 21-35 U/日 50 : 50 Basal 50% 持効型 1日1回 例) 14 U Bolus 50% 速効型 3食前 例) 4-4-4 U 0.3 U/kg: 高齢・痩せ型・eGFR低下 0.4 U/kg: 標準的な2型糖尿病 0.5 U/kg: 肥満・HbA1c>9%・ステロイド 体重×0.4で始めて、翌日から血糖パターンで調整 13 / 39

BB調整フローチャートとスライディングスケール

#16.

Basal-Bolus調整マトリクス 空腹時高血糖 + 食後高血糖 空腹時高血糖 + 食後正常 Basal↑ 10-20% + Bolus↑ 1-2U/食 Basal↑ 10-20% (Bolusはそのまま) 空腹時正常 + 食後高血糖 空腹時正常 + 食後正常 Bolus↑ 1-2U (該当食前のみ) 現行維持 経過観察 空腹時→Basal、食後→Bolus。この1ルールですべて判断できる 14 / 39

#17.

BB調整フローチャート — 1ルールで判断 朝の空腹時血糖を確認 空腹時血糖は? >180 mg/dL Basal ↑10-20% 140-180 mg/dL 食後2h血糖を確認 食後高血糖 Bolus ↑1-2U <70 mg/dL Basal ↓10-20% 食後正常 現行維持 空腹時高血糖→Basalを動かす / 食後高血糖→Bolusを動かす Umpierrez GE, et al. Diabetes Care 2011;34:256-61 15 / 39

#18.

スライディングスケールの限界 SSの問題点 SS = 「血糖が上がってから対応」の事 後対応型 血糖の乱高下を予防できない 高用量SSでは低血糖リスクも上昇 「SSだけで管理」は推奨されない エビデンス RABBIT 2 Surgery trial (Umpierrez, Diabetes Care 2011) Basal-Bolus群 vs SS群 BB群で血糖コントロ ールが有意に良好 合併症発生率も低い傾向 SS = 応急処置。Basal-Bolus = 根本治療。できるだけ早くBBに移行 Umpierrez GE, et al. Diabetes Care 2011;34:256-61 16 / 39

1型糖尿病の周術期管理とDKAの鑑別

#19.

ステロイド使用中のインスリン管理 ステロイド糖尿病の特徴 PSL朝1回投与 → 昼 〜夕方に血糖ピーク 朝の血糖は比較的正常に見える → 見落としやすい 高用量で食後 300-400 mg/dLも 対策 通常のBasal:Bolus = 50:50 → 30:70に変更(Bolus多め) NPH朝1回追加も選択肢 ステロイド減量 → イ ンスリンも同時減量 中止時はインスリン中止も検討 ステロイド糖尿病は「午後高血糖」型。Bolus多めの30:70配分 17 / 39

#20.

Part 4 絶対に間違えてはいけない特殊状況

#21.

1型糖尿病の周術期管理 — 鉄則 インスリン中断禁忌 1型ではインスリンを絶対に中断してはならない 基礎インスリンは術中も必ず継続(通常量の80-100%) 中断 → 数時間でDKAに進展 絶食中でもケトン体産生抑制に基礎インスリンが必要 Bolusは絶食中休止OK、だがBasalは絶対継続 「食事を食べていないからインスリン不要」 → 1型では致命的な誤解 1型 = インスリン中断禁忌。これは命に関わる鉄則 18 / 39

経管栄養時のインスリン管理とCGM使用

#22.

DKA vs HHS — 鑑別と初期対応 DKA(糖尿病性ケトアシドーシス) 病型: 主に1型 / S GLT2i使用中の2型 血糖: >250(eDKAでは正常も!) pH <7.3、HCO3- < 18、ケトン体陽性 治療: 生食 + インスリン持続静注 + K 補充 HHS(高浸透圧高血糖状態) 病型: 主に2型(高齢者に多い) 血糖: >600 mg/dL pH >7.3、浸透圧 >320 治療: 大量輸液が最優 先 → 少量インスリン ケトン陽性=DKA、高浸透圧=HHS。治療の優先順位が異なる 19 / 39

#23.

経管栄養時のインスリン管理 パターン別対応 24時間持続注入 → Basal主体(60-70%) 間歇投与(1日3回)→ 通常のBasal-Bolus(50:50) 経管栄養が中断・停止 → Bolusも停止(低血糖防止) 注入速度の変更 → Bolus量も連動して調整 下痢・嘔吐で栄養が入っていない場合 → 速やかにBolus減量 持続注入はBasal主体、間歇投与は通常 配分。栄養が止まったらBolusも止める 20 / 39

#24.

CGM/リブレ使用患者の周術期管理 術前(確認) CGM機種を確認 (リブレ /Dexcom/Medtronic) センサー交換日を確認 (術中アラーム回避) CSII使用なら麻酔科に 必ず伝える 電気メス・MRIの 使用予定を確認 術当日・術中 センサーは基本外さない (誤作動リスク時は外す) 電気メス使用時は センサー位置を 術野から離す CGM値は「参考値」 → 指先血糖で確認 アラームを サイレントモードに 術後・再開 CGM精度は術後数日低下 (組織浮腫の影響) POD2〜3まで 指先血糖と並行 モニタリング センサー剥離時は 病棟スタッフが再装着 CGM再開確認後 外来で調整再開 CGM値≠血糖値(術後は特に誤差大)。電気メス・MRI時は麻酔科と事前確認 ADA Standards of Care 2026 Section 16 21 / 39

ステロイドカバーと副腎クリーゼの対応

#25.

Part 5 内分泌緊急 — ステロイドカバーと副腎クリーゼ

#26.

ステロイドカバーの判断フロー ★保存推奨 小手術 HC 25 mg IV(1回のみ) 中手術 HC 50 mg → 25 mg q8h × 24-48h 大手術 HC 100 mg → 50 mg q8h → 漸減3日 例) CABG・膵頭十二指腸 例) 関節置換・開腹 例) ヘルニア・抜歯 HC = ヒドロコルチゾン(ソル・コーテフ®) | 迷ったら投与する いつカバーが必要か PSL ≧5mg/日を3週間以上使用中 → HPA axis抑制の可能性 副腎不全(原発性 or 続発性)と診断されている 迷ったら投与する(副作用リスク < 副腎クリーゼリスク) 「3週間以上のステロイド」→ カバー必要。侵襲度で量を決める Woodcock T, et al. Anaesthesia 2020;75:664-672 22 / 39

#27.

副腎クリーゼ — 見落とすと命に関わる 認識と対応 原因不明のショック + 昇圧剤に反応しない → 副腎クリーゼを疑う 特徴: 低Na、高K、低血 糖、原因不明の発熱 HC 100mg IVボーラス → 検査結果 を待たずに投与 生食急速輸液 + 50%ブドウ糖 よくあるシナリオ 長期ステロイド使用患者の急な中止 副腎不全患者がストレ スドーズなしで手術 感染症・外傷での急性増悪 昇圧剤が効かないショック → HC 100mg IVを先に打つ。診断は後 23 / 39

コンサルテーションのコツと必要情報

#28.

Part 6 コンサルテーションのコツ

#29.

コンサルト判断 — 信号機ルール ★保存推奨 ● 自分で対応OK 2型DM、内服のみ HbA1c <8% 小〜中手術の待機手術 術当日の内服休薬指示 ● 相談推奨 HbA1c 8-10% 複数薬剤使用 インスリン使用中 ステロイドカバー判断 GLP-1RA休薬判断 ● 必ずコンサルト 1型DM DKA/HHS既往 HbA1c >10% インスリンポンプ使用 副腎不全合併 迷ったら黄色。黄色と赤は早めにコンサルト。早すぎるコンサルトはない 24 / 39

#30.

コンサル時に伝えてほしい情報 コンサルト6項目 1. 2. 3. 4. 5. 6. 手術予定日と術式(侵襲度: 小/中/大) 現在の糖尿病治療内容(薬剤名・用量・投与時刻) 直近のHbA1c(3ヶ月以内の値) 腎機能(eGFR) ステロイド使用の有無(種類・量・期間) 1型か2型か(不明なら「不明」でOK) 6項目を揃えて連絡 → コンサルトがスムーズに回る 25 / 39

症例紹介と実践的な対応

#31.

症例1: 72歳男性、右半結腸切除 患者プロフィール 対応 72歳男性、2型DM歴15年 メトホルミン500mg×2 ダパグリフロジン5mg シタグリプチン50mg HbA1c 8.8%、eGF R 52、BMI 24.5 SGLT2i → 3日前に休薬 メトホルミン → 前日休薬 DPP-4i → 当日朝休薬 BB導入: 70kg×0.4 = TDD 28U Basal 14U + Bolus 4-5U×3食 ※本症例は教育用の架空症例です 26 / 39

#32.

症例2: 65歳女性、膝関節置換術 患者プロフィール 65歳女性、2型DM歴8年 シタグリプチン50mg のみ HbA1c 9.2%、eGF R 68、BMI 28.0 対応 DPP-4i → 当日朝休薬 HbA1c 9.2%: 内 服のみでは不十分 → BB導入: 58kg ×0.4 = TDD 24U Basal 12U + Bolus 4U×3食 術後翌日から調整開始 ※本症例は教育用の架空症例です 27 / 39

#33.

症例3: 48歳男性、腹腔鏡下胆摘(GLP-1RA使用) 患者プロフィール 48歳男性、2型DM歴5年、BMI 38 メトホルミン1000mg×2 セマグルチド1.0mg/週(維持量) HbA1c 7.2%、eGF R 85、GI症状なし 対応(2024 Guidance準拠) 維持量 + GI症状な し → ローリスク セマグルチド: 1週間前に最終投与 メトホルミン: 当日朝休薬 HbA1c 7.2%: BB不要の可能性 術中〜後: モニタリング + SS補正 ※本症例は教育用の架空症例です ASA/ASMBS/AGA Multi-society Guidance 2024 28 / 39

血糖管理の早見表と休薬指示

#34.

Part 7 Take Home & Next Step

#35.

早見表①: 血糖管理の数字 ★保存推奨 血糖管理の数字 目標血糖: 140-180 mg/dL(ICUも一般病棟も同じ) 低血糖回避: <70 mg/dL → ブドウ糖投与 TDD計算: 体重(kg) × 0.3〜0.5 U/日 Basal:Bolus = 50:50(通常時) ステロイド使用時: 30:70(ボーラス多め) 補正インスリン: BG >180 で追加投与 この1枚をスマホに保存 → 当直で血糖指示を出すときに使う 29 / 39

#36.

早見表②: 休薬・カバーの数字 ★保存推奨 休薬・ステロイドカバー SGLT2i: 術前3日前に休薬 GLP-1RA(週1回): 術前1週間前に休薬 メトホルミン: 手術当日朝に休薬 基礎インスリン: 継続(50-80%に減量) ステロイドカバー: PSL≧5mg × 3週以上 → 投与 小手術: ヒドロコルチゾン 25mg / 中: 50mg / 大: 100mg この1枚をスマホに保存 → 術前回診で休薬指示を出すときに使う 30 / 39

今後の学びと参考文献

#37.

明日からの3つのアクション Action 1 Action 2 Action 3 S07(休薬ルール)と S22(ステロイ ドカバー)を スマホに保存 次に外科ローテで 糖尿病患者を 受け持ったら TDDを計算してみる 迷ったら 糖尿病内科に コンサルト 早すぎるコン サルトはない 31 / 39

#38.

もっと学びたい先生へ 次のステップ CGM・AGP読影 完全トリセツ(Antaaで公開中) → slide.antaa.jp で「CGM AGP」と検索 このスライドはAntaa Slideでダウンロードできます X: @DrMiuraMasaki 32 / 39

#39.

参考文献 References 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. NICE-SUGAR Study Investigators. NEJM 2009;360:1283-97 ADA Standards of Care 2026;49(Suppl.1):Section 16 Umpierrez GE, et al. Diabetes Care 2011;34:256-61 Duggan EW, et al. Anesthesiology 2017;126:547-560 ASA/ASMBS/AGA Multi-society Guidance. Anesthesiology 2024 Woodcock T, et al. Anaesthesia 2020;75:664-672 SPAQI Consensus Statement. Anesth Analg 2025 33 / 39

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