#4.
MGに関連する分子 MuSK LRP4 A : Agrin A 神経筋伝達に関与する分子 Vincent A: Nat Rev Immunol 2002;2:797より改変 AChR AChRの凝集 AChR抗体
MuSK抗体
LRP4抗体
#5.
本邦におけるMGの疫学 Murai H, et al: J Neurol Sci 2011;305:97
Yoshikawa H, et al: PLoS One 2022;17; e0274161
#6.
MG診断基準2022
#7.
アイスパック試験 前 後 エドロホニウム試験 (テンシロン試験) 重症筋無力症診療ガイドライン2014 エドロホニウム試験とアイスパック試験
#8.
MGでは治療が多くの場合生涯にわたることを意識し, quality of life(QOL)やメンタルヘルスを良好に保つように治療戦略をたてる
MG治療における最初の治療目標は「経口プレドニゾロン5mg/日以下で軽微症状レベル(MM-5mg)」である
早期速効性治療戦略(EFT)はMM-5mgの早期達成に有効である
漸増漸減による高用量経口ステロイド療法は様々な副作用やQOL阻害につながりやすく, かつ完全寛解や早期MM-5mgに関連しないため推奨されない 治療上の基本的な考え方 MG/LEMS診療ガイドライン2022より
#9.
MGでは治療が多くの場合生涯にわたることを意識し, quality of life(QOL)やメンタルヘルスを良好に保つように治療戦略をたてる
MG治療における最初の治療目標は「経口プレドニゾロン5mg/日以下で軽微症状レベル(MM-5mg)」である
早期速効性治療戦略(EFT)はMM-5mgの早期達成に有効である
漸増漸減による高用量経口ステロイド療法は様々な副作用やQOL阻害につながりやすく, かつ完全寛解や早期MM-5mgに関連しないため推奨されない 治療上の基本的な考え方 MG/LEMS診療ガイドライン2022より 長期の経口ステロイドはQOLを低下させる。
また、一定の確率で、PSL依存性になる患者が生じる(なかなか減量できない)
#10.
MGでは治療が多くの場合生涯にわたることを意識し, quality of life(QOL)やメンタルヘルスを良好に保つように治療戦略をたてる
MG治療における最初の治療目標は「経口プレドニゾロン5mg/日以下で軽微症状レベル(MM-5mg)」である
早期速効性治療戦略(EFT)はMM-5mgの早期達成に有効である
漸増漸減による高用量経口ステロイド療法は様々な副作用やQOL阻害につながりやすく, かつ完全寛解や早期MM-5mgに関連しないため推奨されない 治療上の基本的な考え方 MG/LEMS診療ガイドライン2022より
#11.
MGでは治療が多くの場合生涯にわたることを意識し, quality of life(QOL)やメンタルヘルスを良好に保つように治療戦略をたてる
MG治療における最初の治療目標は「経口プレドニゾロン5mg/日以下で軽微症状レベル(MM-5mg)」である
早期速効性治療戦略(EFT)はMM-5mgの早期達成に有効である
漸増漸減による高用量経口ステロイド療法は様々な副作用やQOL阻害につながりやすく, かつ完全寛解や早期MM-5mgに関連しないため推奨されない 治療上の基本的な考え方 MG/LEMS診療ガイドライン2022より わが国では世界に先駆けて2014年のガイド
ラインからMM-5mg を提唱していた。
#12.
MGでは治療が多くの場合生涯にわたることを意識し, quality of life(QOL)やメンタルヘルスを良好に保つように治療戦略をたてる
MG治療における最初の治療目標は「経口プレドニゾロン5mg/日以下で軽微症状レベル(MM-5mg)」である
早期速効性治療戦略(EFT)はMM-5mgの早期達成に有効である
漸増漸減による高用量経口ステロイド療法は様々な副作用やQOL阻害につながりやすく, かつ完全寛解や早期MM-5mgに関連しないため推奨されない 治療上の基本的な考え方 MG/LEMS診療ガイドライン2022より
#13.
(1) 眼筋型 (2) 全身型 EOMG LOMG TAMG MuSK SNMG 抗コ薬+ナファゾリン点眼** PSL 5mg 低用量PSL* + CNI + 抗コ薬 胸腺摘除術 EFT
IVIg/PLEX/IAPP ± IVMP EFT
IVIg/PLEX ± IVMP FTを繰り返す FTを繰り返す 分子標的薬 分子標的薬 胸腺腫があれば胸腺摘除術 OMG *10mg/日以下が望ましい, **本邦では保険適用外
CNI: カルシニューリン阻害薬, EFT: 早期速効性治療, FT: 速効性治療 MG治療アルゴリズム オプション 必須 IVMPを繰り返す 免疫抑制薬 MG/LEMS診療ガイドライン2022より
#14.
経口ステロイドについて
#15.
1.高用量ステロイドはMG症状を 改善するが、患者を社会的に 抹殺することがある
2.MGに PSL >10mg/日という 処方をすべきではない (例外は重症のirAE)
3.すでに10mg以上内服している 患者にはFTや分子標的薬を利用 して減量しよう
4.というか、そもそも初めから 増やさなければいい MGにおける経口ステロイド治療 村井弘之作 眼筋型
→5mg/日以下を推奨
全身型
→10mg/日以下を推奨
#16.
村井が現在みているMG 120人 における 経口PSL量 2025年 8月現在 村井弘之作 22人 18人 73人 3人 4人
#17.
分子標的薬について
#18.
MGの発症メカニズム Y Y AChR抗体 AChR Y Y Y Y 補体活性化 筋力低下 Y 村井弘之作 Y
#19.
MGの発症メカニズム Y Y AChR抗体 AChR Y Y Y Y 補体活性化 筋力低下 Y Y 胸腺摘除術 CNI B細胞阻害薬 血漿交換 補体阻害薬 ステロイド ・ IVIg FcRn阻害薬 村井弘之作
#20.
MGの発症メカニズム Y Y AChR抗体 AChR Y Y Y Y 補体活性化 筋力低下 Y Y 胸腺摘除術 CNI B細胞阻害薬 血漿交換 補体阻害薬 ステロイド ・ IVIg FcRn阻害薬 上流 中流 下流 村井弘之作
#21.
MGに対する分子標的薬 一覧
(本邦で治験が終了し未承認のものを含む) 村井弘之作 半年ごと, 週1回×4回 半年ごと 4週で1サイクル 4週で1サイクル 6週で1サイクル 継続投与 2週に1回 8週に1回 毎日 承認順に記載。ただしイネビリズマブは承認前。リツキシマブはMGに対する保険適用なし。青字は維持期の投与方法
#22.
イネビリズマブ(MINT試験) Days Days AChR抗体陽性患者を対象とした1年間のデータ QMG MG-ADL PSL taper PSL taper 5mg 5mg Nowak et al. New Eng J Med. 2025; 392: 2309 分子標的薬を使えばPSLを減量することが可能 ●B細胞阻害薬 上流
#23.
2022年承認 ●エフガルチギモド IV ●エフガルチギモド SC ●ロザノリキシズマブ ●FcRn阻害薬 2023年承認 毎週1回の点滴投与
4回で1サイクル 毎週1回の皮下注射
4回で1サイクル 2024年承認 Engineered
human IgG1 Fc Engineered
human IgG1 Fc Humanized IgG4 毎週1回の皮下注射
6回で1サイクル 体重換算用量 固定用量
5.6ml 村井弘之作 体重幅で
4パターン ●ニポカリマブ 2025年承認 Fully human
deglycosilated IgG1 2週に1回の点滴注射
連続投与 体重換算用量 中流 ウィフガートⓇ ヒフデュラⓇ リスティーゴⓇ アイマービーⓇ Zuercher et al. Autoimmun Rev. 2019; 18: 102366
#24.
エンド
ソーム ライソ
ソーム Yの
墓場 エフガルチギモドの作用機序 : FcRn Y: IgG Y Y Y Y 演者作成
#25.
エンド
ソーム ライソ
ソーム Yの
墓場 : FcRn Y: IgG Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y 演者作成 エフガルチギモドの作用機序
#26.
エンド
ソーム ライソ
ソーム Yの
墓場 エンド
ソーム ライソ
ソーム Yの
墓場 : FcRn Y: IgG : エフガルチギモド Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y 演者作成 エフガルチギモドの作用機序
#27.
エンド
ソーム ライソ
ソーム Yの
墓場 エンド
ソーム ライソ
ソーム Yの
墓場 : FcRn Y: IgG : エフガルチギモド Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y 演者作成 エフガルチギモドの作用機序
#28.
症例呈示(治療経過) (66歳男性 g-LOMG) 紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので,全ての症例が同様な結果を示すわけではありません.本症例の提示は患者の同意を得ております. 血清IgG濃度 (mg/dL) (週) (点) MG-ADL エフガルチギモド
#29.
MuSK-MGにはFcRn阻害薬がおすすめ ロザノリキシズマブ:MycarinG study MG-ADLスコア:MuSK-MGの下がり方が顕著 Habib, et al. Ther Adv Neurol Disord 2024; 17: 1-16 MG-ADL MuSK Ab+ (n=21) AChR Ab+ (n=179) Overall (n=200)
#30.
2017年承認 ●エクリズマブ ●ラブリズマブ ●ジルコプラン ●補体阻害薬 C5→C5aとC5bへの
開裂をブロックする。
抗体製剤 C5→C5aとC5bへの
開裂、C5b6の生成
をブロックする。
小さいペプチド製剤 2022年承認 2023年承認 C5のR885変異を
有する患者は無効 C5のR885変異を
有する患者でも有効 2週に1回の点滴投与 8週に1回の点滴投与 毎日の皮下注射 ◇AChR抗体陽性例に限る ◇髄膜炎菌感染症に注意 村井弘之作 下流 ソリリスⓇ ユルトミリスⓇ ジルビスクⓇ C5のR885変異を
有する患者は無効 C5→C5aとC5bへの
開裂をブロックする。
抗体製剤
#31.
C3 C5 C5a C5b 補体カスケード(古典経路) 増幅 アナフィラキシー
炎症,血栓症 近
位
補体 遠
位
補体 一般細菌に
対する免疫 Holguin MH, et al. J Clin Invest. 1989; 84(1): 7-17. 莢膜形成菌破壊
運動終板破壊 エクリズマブ
ラブリズマブ 補体阻害薬の作用機序
#32.
C3 C5 C5a C5b 補体カスケード(古典経路) 増幅 アナフィラキシー
炎症,血栓症 近
位
補体 遠
位
補体 一般細菌に
対する免疫 Holguin MH, et al. J Clin Invest. 1989; 84(1): 7-17. 莢膜形成菌破壊
運動終板破壊 C6 ジルコ
プラン Dual-action 補体阻害薬の作用機序
#33.
C5に遺伝子変異がある場合 R885変異があるのは日本人の3-4%程度 Tang GQ et al. Front Immunol 2023; 14: 1213920 エクリズマブ ジルコプラン ジルコプランはC5変異があっても補体活性を阻害する(in vitro) 感作ヒツジ赤血球の溶血阻害作用
#34.
ジルコプランの有効性
RAISE および RAISE-XT(継続試験) Howard et al. Ther Adv Neurol Disord 2024; 17: 17562864241243186
#35.
ジルコプランへの変更 エクリズマブ
ラブリズマブ MG-ADL QMG 元エクリズマブ 元ラブリズマブ 元エクリズマブ 元ラブリズマブ Freimer et al. Ther Adv Neurol Disord 2025; 18: 17562864251347283
#36.
髄膜炎菌感染症の予防 村井弘之作 4価髄膜炎菌ワクチン:メンクアッドフィⓇ
(血清型 A, C, W, Yに対するワクチン) 補体阻害薬 2週以上 8週後 以後は5年ごと B型を
カバーしていない アメリカでは5価ワクチン承認* * PENBRAYAⓇ
#37.
侵襲性髄膜炎菌感染症の報告数(日本) 国立感染症研究所HPより コロナ期には 発症激減 飛沫感染 ➡️ 予防には手洗い・マスクが有効
#38.
1.補体の作用を説明、通常の細菌は大丈夫だが 髄膜炎菌に弱いことを説明、マスクと手洗いを励行
2.患者安全性カードを渡し、医療機関を受診する ときには提示するように説明
3.発熱したら必ず受診するように説明 (来院したら血液培養・抗生剤点滴)
4.(経口抗生剤を渡し)医療機関をただちに 受診できないときは内服するように説明 補体阻害薬開始時の注意点 村井弘之作 セフトリアキソン
2g など
#39.
1.AChR抗体陰性なら、FcRn阻害薬
これが効果不十分なら リツキシマブ*
2.AChR抗体陽性なら ケースバイケース 私の経験では
FcRn → 補体 のケースも
補体 → FcRn のケースもある
3.補体阻害薬が効きそうな症例(村井私見)
Kv1.4抗体が陽性、CK高値、心筋障害あり、irAE、
g-TAMGで球症状がある症例、クリーゼ歴のある症例 分子標的薬の使い分け(私見) *本邦では保険適用外
#40.
胸腺摘除 ステロイド 免疫抑制薬 以前の治療法 最近の治療法 免疫抑制薬 5mg ステロイド 分子標的薬 難治性 全身型MGの治療の変遷 増悪すると… 増悪すると… EFT FT FT Murai et al. Ann N Y Acad Sci 2018; 1413: 35-40
#41.
ご清聴ありがとうございました