テキスト全文
Wide QRS波形時の虚血判定の概要
#2. Wide QRSとなる場合 脚ブロック
VT
(一部の)ペーシングリズム
(一部の)プレエクサイテーション症候群(WPW型心電図)
いずれも脱分極過程が異常であるため、再分極過程の評価も通常とは異なる
脚ブロックと虚血の関係性
#3. 脚ブロック(ペーシングも同じ) 脚ブロックの場合、QRSの向きとST-Tの向きは逆位相(discordant)が原則(「必ず」ではない)
虚血などの影響でQRSの向きとT波の向きが同じになる(concordant)ことがある
右脚ブロックのV5-6では虚血性ST変化が評価できることが多い
#4. ① 5点 ② 3点 ③ 2点
3点以上で虚血ありと診断(Sgarbossaスコア3以上の感度は20%、特異度は98%)
③はST上昇とS波の比が0.25以上とするModified Sgarbossa criteriaを用いた方がオリジナルのものよりも精度が高い A B A/B≥0.25
WPW型心電図における虚血判定
#5. WPW型心電図 WPW型心電図はそのinitial vectorの異常によりQRS波初期にデルタ波が出現するため異常Q波がマスクされる
急性期虚血判定にはU波(陰性)は有効なことがある
Hyper acute TやST上昇、冠性T波の出現で判断できることもある