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坂井雄貴

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明日から使える!医療者のためのLGBT基礎講座 第3回「ケーススタディ」

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坂井雄貴

ほっちのロッヂの診療所/にじいろドクターズ

内容

実は人口の7%いるといわれているLGBT。

近年は社会的にも頻繁に取り上げられるようになってきています。

ここでは、LGBTについてケーススタディーを通じて医療者が注意すべき点や外来で実践できることを解説します。

本スライドは、Antaaオンライン配信「医療者のためのLGBT基礎講座」(全3回シリーズ)の最終回の講義スライドです。

★配信アーカイブは以下よりご覧いただけます

https://qa.antaa.jp/stream/contents/144

★各回の配信アーカイブとスライドはこちらから

第1回:LGBTの健康問題・性の多様性の基礎知識

https://qa.antaa.jp/stream/contents/104

https://slide.antaa.jp/article/view/f7c9c9285ae9479d

第2回:医療機関・個人で実践できるLGBT支援

https://qa.antaa.jp/stream/contents/119

https://slide.antaa.jp/article/view/a98fb4cb10aa4401

本スライドの対象者

研修医/専攻医/専門医

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内容

実は人口の7%いるといわれているLGBT。

近年は社会的にも頻繁に取り上げられるようになってきています。

ここでは、LGBTについてケーススタディーを通じて医療者が注意すべき点や外来で実践できることを解説します。

本スライドは、Antaaオンライン配信「医療者のためのLGBT基礎講座」(全3回シリーズ)の最終回の講義スライドです。

★配信アーカイブは以下よりご覧いただけます

https://qa.antaa.jp/stream/contents/144

★各回の配信アーカイブとスライドはこちらから

第1回:LGBTの健康問題・性の多様性の基礎知識

https://qa.antaa.jp/stream/contents/104

https://slide.antaa.jp/article/view/f7c9c9285ae9479d

第2回:医療機関・個人で実践できるLGBT支援

https://qa.antaa.jp/stream/contents/119

https://slide.antaa.jp/article/view/a98fb4cb10aa4401

本スライドの対象者

研修医/専攻医/専門医

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明日から使える!医療者のためのLGBT基礎講座 第3回「ケーススタディ」

  • 1.

    第3回 明日から使える! 医療者のためのLGBT基礎講座 実践!ケースで考えるLGBT診療 ほっちのロッヂの診療所 にじいろドクターズ 代表坂井 雄貴

  • 2.

    にじいろドクターズ プライマリ・ケアに関わる医療者のコミュニティ LGBTについて適切な知識と態度を学び、共に考える機会を提供することで、すべての人が公平に健康を考え、享受できる社会を目指す https://www.facebook.com/nijiirodoctors/

  • 3.

    謝辞 今回のスライド資料は、にじいろドクターズで作成したものをもとに構成しています 金久保祐介先生(亀田ファミリークリニック館山)にご協力いただきました 3

  • 4.

    第3回実践!ケースで考えるLGBT診療 4 2つのケースを通して、医療者・患者の視点からLGBTの基礎知識を実践してみましょう!

  • 5.

    ケース1 医療者の視点: MSMのセクシュアルヘルス 5

  • 6.

    ケース1 Aさん 38歳男性 主訴:排尿時痛  数日前からの排尿時痛があり、診療所に受診。 体温は36.7℃、排膿を伴う排尿時痛を認めた。 性感染症の可能性を疑い、性交渉歴を聞くことにしました。 どのように問診しますか? 注意すべきことはなんでしょうか? 6

  • 7.

    問診の方法(セクシャルヒストリーの5P) 7 その情報がなぜ必要かを説明してから聞く 性行動から性的指向を推測しない

  • 8.

    <問診の例> 前置き:Aさんは性感染症の可能性があります。診察で必要なことなので、いくつかお伺いしてもよろしいですか? 最近性交渉はありましたか?それはいつですか? 相手は男性ですか、女性ですか、両方ですか? 性交渉のパートナーは何人いらっしゃいますか? コンドームはしていますか? 今まで性感染症といわれたことはありますか?(HIV、梅毒、淋菌、クラミジア、A型肝炎など具体的にあげる) (男性ですと答えた場合:聴取の例) 感染症のリスクに関係するので、性交渉の内容について伺いたいのですが、オーラルセックスですか、アナルセックスですか? (アナルセックスをする場合)入れる側ですか、受ける側ですか? 8

  • 9.

    プライバシーに配慮し、5Pにしたがって問診を行った。 Partners:同性の性的パートナーが一人Practices:アナルセックス(挿入側)・オーラルセックスPrevention from STIs:コンドーム使用なしPast history of STIs:1年前に淋菌の既往 尿検査を提出、淋菌・クラミジアの治療を行った。検査結果ではいずれも陽性であり、パートナーの検査について説明した。性感染症予防のためのコンドームの使用を推奨し、HIVを含む性感染症のスクリーニングを同意を得て行った。治療効果判定・結果説明の再診の予約を行ない「よかったら次回パートナーと一緒に来てくださいね」と伝えた。 9

  • 10.

    ポイント セクシャルヒストリーで重要なのは性行動! 問診そのものに慣れておく 質問の目的を共有する 必要な項目を選択する(興味で聞かない) 性的指向・性自認を推測しない (彼女はいますか?結婚していますか? ゲイ/バイセクシュアルなんですね、など) 10

  • 11.

    ケース2 患者の視点:トランスジェンダーの 多様な性に配慮した診療環境 11

  • 12.

    あなたは安多太郎さん(35歳・MtF)です。 10代のころから男性であることに違和感を感じていました。 高校生のときに「トランスジェンダー」という言葉に出会い、以来自分は女性(トランス女性)だと自認しています。 普段は化粧をし、スカートを履いて過ごしています。 7年ほど前から女性化ホルモンを自身で輸入し、定期的に使用しています。 ※このケースはフィクションです。登場する人物・団体・名称等は 架空であり、実在のものとは関係ありません。

  • 13.

    もともと地元東北のIT関係の会社に入社しましたが、服装やセクシュアリティに理解が得られず、退職しました。 東京に移住して、LGBTフレンドリーな会社を探し、今はゲーム会社の開発部門に勤務しています。 職場ではカミングアウトしていて、幸いなことに周囲の理解は良好です。 普段は「花子」と名乗っています。 ここ1ヶ月半ほど咳が続くので、病院に受診しようかと考えています。 ※このケースはフィクションです。登場する人物・団体・名称等は 架空であり、実在のものとは関係ありません。

  • 14.

    状況整理 患者の体験として 来院前〜来院:受付、 待ち時間、診察、 会計etc〜受診後: どのようなことが 起こりうるでしょうか?

  • 15.

     想像しうる体験 来院前(HPを見る、施設の外観、診療内容の記載…) 来院時(内装、色、装飾、ポスター、フラッグ…) 受付(事務の対応、保険証の提示、問診票の記入欄…) 診察待ち〜呼び出し  (待合室内装、おいてある本、待合の分け方、   トイレ、他患者からの関わり、呼び出しの方法…) 診察室(問診の言葉遣い、診察の配慮…) 会計・薬局(問診票・受付の対応・薬剤師の対応)     15

  • 16.

    16 病院へ……

  • 17.

    こんにちは。あの、予約した安多と申しますが…… そうです…… 事務)こんにちは 病院受付にて 安多さん……あ、えっと、安多太郎さん? ああ、えっと、それでは保険証を出していただいて、問診票を記入してください。

  • 18.

    (受付の人、じろじろみてきて嫌な感じだな……) はい。保険証です。 …… 病院受付にて ……あー……わかりました そうしましたら、こちらが問診票になります。

  • 19.

    -

  • 20.

    …… あなたはしぶしぶ問診票を記入した

  • 21.

    わかりました。 ……はい 順番にお呼びしますので待合でお待ちくださいね 看護師)安多さーん!! 安多太郎さぁーーん!! 〜15分後〜 あなたは周囲の目を気にしながら診察室に入る

  • 22.

    ……そうなんです 特にないです 医師)安多太郎さん…であってますかね? 咳が1ヶ月半続くんですか? 何か心当たりは? それでは診察するので服をまくってください えっ……

  • 23.

    わかりました。(もう来たくないな……) …… ひとまず、薬出しておくから1週間後にまたきてください。会計の前でお待ちくださいね。 (トイレ行きたくなったけど、ちょっと行きづらいな……家まで我慢しよう……) 〜待合室で〜

  • 24.

    (またか……本名、大声で呼んで欲しくないのに)はーい (かえって疲れた……) 事務)安多太郎さぁーーん!! お会計と、処方せんになります。また1週間後いらしてくださいね。 おだいじに。 薬局でも嫌な思いするのかな……。

  • 25.

    25 いかがでしたか

  • 26.

    26 もういちどおさらいしてみましょう

  • 27.

    27 病院へ……

  • 28.

    こんにちは。あの、予約した安多と申しますが…… そうです…… 事務)こんにちは 病院受付にて 安多さん……あ、えっと、安多太郎さん? ああ、えっと、それでは保険証を出していただいて、問診票を記入してください。

  • 29.

    (受付の人、じろじろみてきて嫌な感じだな……) はい。保険証です。 …… 病院受付にて ……あー……わかりました そうしましたら、こちらが問診票になります。

  • 30.

    -

  • 31.

    わかりました。 ……はい 順番にお呼びしますので待合でお待ちくださいね 看護師)安多さーん!! 安多太郎さぁーーん!! 〜15分後〜 あなたは周囲の目を気にしながら診察室に入る

  • 32.

    ……そうなんです 特にないです 医師)安多太郎さん…であってますかね? 咳が1ヶ月半続くんですか? 何か心当たりは? それでは診察するので服をまくってください えっ……

  • 33.

    わかりました。(もう来たくないな……) …… ひとまず、薬出しておくから1週間後にまたきてください。会計の前でお待ちくださいね。 (トイレ行きたくなったけど、ちょっと行きづらいな……家まで我慢しよう……) 〜待合室で〜

  • 34.

    (またか……本名、大声で呼んで欲しくないのに)はーい (かえって疲れた……) 事務)安多太郎さぁーーん!! お会計と、処方せんになります。また1週間後いらしてくださいね。 おだいじに。 薬局でも嫌な思いするのかな……。

  • 35.

    35 そのほかにも 想像できたことが ありましたか? たとえば……

  • 36.

    ネガティブな体験の例 受付で保険証を出したときに本当に本人か確認される 問診票に男・女の丸付けのみの性別欄がある 緊急連絡先を書きたくない(家族と疎遠) 呼び出しが戸籍名で他の患者から注目される スタッフ、患者など、周りの目が気になる トイレが男女で分かれておりどちらを使うか戸惑う HPを見てLGBTフレンドリーかわからない 待合で他の患者がいる前で事前問診される 問診中に彼氏など性的指向を決めつけた単語が出る セクシュアリティについて不必要に興味で聞かれる 診療科で性別が規定されうると受診しずらい 待合室の配色、図書などが性別を固定している

  • 37.

    ポジティブな体験の例 HPにセクシュアリティに配慮することが記載してある 性別で分けずに診察する科であることがわかる 問診票の性別欄が自由記載できる 待合にLGBTに関する書籍が置いてある LGBTに関する相談窓口の案内の紙がおいてある だれでもトイレや性別を問わない個室トイレがある 事前問診がある場合個室に通してから話をする 呼び出され方の指定ができる(番号、名前など) 通称名が使用できる パートナーなどの性別を固定しない用語の使用

  • 38.

    入院診療でのケース 入院が必要になった場合の部屋(個室/大部屋) キーパーソン/緊急連絡先(異性愛/婚姻を前提とした質問、血縁との関係性) ジェンダーにかかわらず使用できるトイレ・浴室・院内着 カンファレンスでのセクシュアリティの扱い プライバシーの配慮(回診や診察の時) 介助者の検討(同性介助なのか?) 守秘義務の徹底 スタッフへの教育 38

  • 39.

    明日からどんなことができますか

  • 40.

    日本の動向  キーパーソンについて  同性パートナーシップ制度について 40

  • 41.

    人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン(厚生労働省 H30年3月改訂) 患者の意思の確認ができない場合には、 次のような手順により、 医療・ケアチームの中で慎重な判断を行う必要がある。 ① 家族等が本人の意思を推定できる場合には、 その推定意思を尊重し、 本人にとっての最善の方針をとることを基本とする。

  • 42.

    解説編 注12) 家族等とは、今後単身世帯が増えることも想定し、 本人が信頼を寄せ、人生の最終段階の本人を支える 存在であるという趣旨ですから、 法的な意味での親族関係のみを意味せず、 より広い範囲の人(親しい友人等)を 含みますし、複数人存在することも考えられます。 法律上の家族でなくても、 キーパーソンとしてもよいという主張。

  • 43.

    パートナシップ制度の広がり 引用:「(c) 渋谷区・認定NPO法人虹色ダイバーシティ 2020」

  • 44.

    扶養や配偶者控除を受けられない 財産共有ができない 遺産を残せない 生命保険の受取ができない 一緒に育てている子の親権がもてない 国際結婚の場合、在留資格が与えられない 安心して自分らしく生活するための権利が与えられていません。医療福祉の現場でも直面することです。 同性婚ができないことによる困りごと

  • 45.

    レクチャーでお話できていないこと ゲイ・バイセクシュアル男性のケア レズビアン・バイセクシュアル女性のケア トランスジェンダーのケア(専門医療/プライマリ・ケア) 職場環境の整備/D&I(LGBT当事者の職員への配慮) などなど、、 改めてお話しする機会を楽しみにしています。にじいろドクターズfacebookページもご覧ください! 45

  • 46.

    6色の虹=LGBT・多様性のシンボル ぜひ“アライ”になってください 知識がなくても構いません。 答えを知らなくても構いません。 知ろうとすること、関わりたいと思うこと、 それが支援につながります。

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