#4.
中鼻甲介 中鼻道 下鼻甲介 鼻内は甲介によって仕切られている 甲介に囲まれる間に、副鼻腔の自然口が開口する「道」が存在
上顎洞、前篩骨洞、前頭洞 → 中鼻道に開口
後部篩骨洞 → 上鼻洞に開口
蝶形骨洞 → 総鼻道に開口 鼻の構造を理解する 右側 左側 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜 観察には鼻内軟性鏡システムが有用
#5.
鼻副鼻腔炎には
様々な分類がある ウイルス性鼻副鼻腔炎と
細菌性鼻副鼻腔炎 臨床で遭遇する
鼻副鼻腔炎とその分類 急性鼻副鼻腔炎と
慢性鼻副鼻腔炎
開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#6.
急性鼻副鼻腔炎
と
慢性鼻副鼻腔炎 発症から4週未満の鼻副鼻腔の感染症を急性鼻副鼻腔炎,発症から12週以上経過したものを慢性鼻副鼻腔炎とする.
さらに,1年間に4回以上の急性鼻副鼻腔炎を繰り返す例は,反復性鼻副鼻腔炎と定義される. 4週以上12週未満の鼻副鼻腔炎は急性鼻副鼻腔炎の治癒過程のものと,慢性鼻副鼻腔炎へ移行するものが混在 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#7.
ウイルス性鼻副鼻腔炎
と
細菌性鼻副鼻腔炎 急性鼻副鼻腔炎は,ライノウイルス,パラインフルエンザウイルス,インフルエンザウイルスなどのウイルス感染が発端となり,数日後に細菌感染に移行する場合が多い.
ウイルス性鼻副鼻腔炎は通常10日以内に消退するが,細菌性鼻副鼻腔炎は5日以上経過してから再燃し,膿性・粘膿性鼻漏,頬部痛,発熱,などを伴う.
膿性鼻漏,局部痛,38°C以上の発熱,CRP・赤沈の上昇,症状の再燃,のうち3項目以上を満たすものを急性細菌性鼻副鼻腔炎 acute bacterial rhinosinusitisとし,それ以外で12週未満のものを急性後ウイルス性鼻副鼻腔炎 acute post-viral rhinosinusitisとしている. 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#8.
ウイルス性 鼻副鼻腔炎 細菌性 鼻副鼻腔炎 ウイルス性鼻副鼻腔炎
と
細菌性鼻副鼻腔炎 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#9.
治療の実際 50歳代 男性
主訴:顔面痛、膿性鼻汁
経過:1週間前に感冒症状。数日して頭痛と頬部痛が出現。 治療:抗菌薬投与
アモキシシリン 750mg/日x7日間
NSAIDs、抗ヒスタミン剤、噴霧ステロイド点鼻
→クラリスロマイシン 200mg/日x14日間
(少量マクロライド療法) 上顎洞 液面形成 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜 中鼻甲介 中鼻道からの排膿
#10.
慢性鼻副鼻腔炎
と
その分類 両側性副鼻腔炎 片側性副鼻腔炎 ウイルス性・細菌性副鼻腔炎
好酸球性鼻副鼻腔炎 歯性鼻副鼻腔炎
真菌性鼻副鼻腔炎 診断のためには、副鼻腔CT撮影が重要 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#11.
片側性鼻副鼻腔炎 歯性鼻副鼻腔炎
Odonotojenic
Rhino Sinusitis 副鼻腔炎の10%程度が歯性
片側性の疼痛(歯の痛み)
悪臭膿性鼻汁
薬物治療に抵抗性
歯の治療歴あり 根尖性歯周炎
齲歯の治療根に炎症が残存し、骨破壊がある状態 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#12.
片側性鼻副鼻腔炎 歯性鼻副鼻腔炎
Odonotojenic
Rhino Sinusitis *のように上顎洞への根尖病巣の穿孔がある場合、抗菌薬治療に抵抗性 内視鏡下鼻副鼻腔手術の適応 Yun Y, et al. sinusitis..2021 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#13.
片側性鼻副鼻腔炎 真菌性鼻副鼻腔炎
Fungal
Rhino Sinusitis 鼻腔内に真菌が塊として増殖してしまう疾患
環境中のアスペルギルス属が多い 真菌塊 抗菌薬に不応
ごく稀に「浸潤性」に移行
内視鏡下鼻副鼻腔手術の適応 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜 中鼻道からの排膿
#14.
内視鏡下鼻副鼻腔手術
ESS : Endoscopic Sinus Surgery 鼻腔内の病変を硬性鏡を用いて観察し、手術をおこなう。
副鼻腔自然口の開大や炎症組織の除去などが目的である。
ESSに特化したデバイスが開発されており、低侵襲手術に位置付けられている。
現在は、頭蓋底手術など深部の悪性疾患などにも良い適応があり、今後さらに発展する手術である。
開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#15.
両側性鼻副鼻腔炎 好酸球性鼻副鼻腔炎
eosinophilic
Chronic
Rhino Sinusitis 2001年に本邦より報告された難治性の慢性鼻副鼻腔炎(eCRS) Type2免疫反応による疾患で
・鼻内に鼻茸(NP:Nasal polyp)を認める
・副鼻腔CT画像にて、上顎洞と比較して篩骨洞に陰影が強い
・血中好酸球数の上昇
そして、鼻茸組織(NP)内に高度の好酸球浸潤を認める
尹 泰貴. 好酸球と耳鼻科疾患:成人病と生活習慣病 45号7巻 より 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#16.
両側性鼻副鼻腔炎 好酸球性鼻副鼻腔炎
eosinophilic
Chronic
Rhino Sinusitis 症状として
粘稠な鼻汁、鼻閉、頭痛、嗅覚障害が多くADLが高度に阻害される
併存症として、気管支喘息・NSAIDアレルギーなどが高率に合併し、
治療の選択に注意が必要である JESREC Score 治療としては、全身性のステロイド内服薬投与が著効するが、副作用により要注意が必要。
一般的には手術加療(ESS)による病的粘膜除去後に、局所ステロイド投与を行うことが多い。 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#17.
治療の実際 40歳代男性
主訴:嗅覚障害、鼻閉
経過:数年前から匂いがわからないことを主訴に受診。鼻内には鼻茸(NP)が充満しており、副鼻腔CTで篩骨洞を中心に軟部陰影の充満を認めた。 呼吸機能検査に喘息合併、血液検査所見で10%を超える血中好酸球数を認め、
JESREC17点 、好酸球性鼻副鼻腔炎 重症と診断 ステロイド点鼻薬、吸入ステロイド薬にてNP縮小傾向
現在、手術加療(ESS)を予定している 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜 鼻内に充満するNP
#18.
鼻副鼻腔炎の診断ストラテジー 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜 CT画像検査や鼻内内視鏡検査
(鼻茸の有無、炎症部位) 両側性 両側性 片側性 片側性 *さらなる確定診断のために、各種検査の施行は必要である なし あり (篩骨洞優位) (根尖病変) (真菌塊)
#19.
副鼻腔炎には様々な表現型があるため、詳細な問診が重要である 診断のためには、鼻内内視鏡検査と副鼻腔CT画像検査が有用である 各表現型に対しての的確な治療の選択が重要であるため、診断ストラテジーが有用 Simple Tips 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜
#20.
Thank
You. 鼻の診療所伏見桃山 ゆん耳鼻咽喉科
yunjibikja@yunjibika.jp Borcelle Hospital 開業医の視点から
〜クリニック診療における実際〜