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精神科面接の目的と機能について
#1. 効果的な精神科研修のために③ 精神科面接 予診 Ver.1 ある無床総合病院一人部長
#2. はじめに • 臨床研修制度義務化後、色々試行錯誤の中、精神科研修 は一時外れましたが、また、必修化に戻りました。 • その中で、研修医がやることになるものに、「予診」があると 思います。その簡単なやり方や考え方、生かし方を、スライド にしてみました。 • 予診や面接の全体の流れ、必要な概念などをさらっと見てか ら、予診に望み、精神科医の本診に陪席して、その後、振り 返ってみてもらい、気づきを得て、知識やスキルの定着を図 るサイクルを何回か繰り返して、医師としての将来に生かせ る学びの機会に、予診を取る体験がなればいいな、と思って おります。
#3. 予診の目的と機能 • OSCEの医療面接と基本は同じ。身体科とは異なる精神科 特有の難しさ有り • 予診の三つの機能 1)上級医の診察に先立ち、学生・研修医が練習の意味で診察し診断を付け 、指南を仰ぐ(教育的側面) 2)初診を効果的に進めるため、本診医の診察の助けになる情報を精神科専 攻医・PSWが収集し、提供する(情報提供的側面) 3)予診のもつ初回面接としての側面(初回面接的側面) • 医療的目的のために一定の時間内に予診を仕上げる(少な くともそう努力すること)が大事。予診は診察時間や要領を適 切にコントロールする練習でもある
精神科診察の基本と重要性
面接の役割と技法の詳細
面接技法の実践と注意点
精神科診療における情報収集
予診の実務とその流れ
情報の評価と信頼性の確保
患者の心理的状態の理解
初回面接の目的と目標
予診の実務と相互関係の把握
初診診察の流れと注意点
面接の態度とコミュニケーション
患者理解のためのポイント
現病歴と生活歴の重要性
精神症状の評価と記録
症状の社会生活への影響
家族歴とその影響
治療計画とその実施
疾病性と事例性の考慮
心理的異常の多元性
傾聴と共感の重要性
良い予診の条件と実践
精神科面接のアートと技術
診断と治療の密接な関係
参考文献と今後の展望