テキスト全文
教科書に書かれていないCV挿入の基本と準備の重要性
#2. CV手技(エコーガイド、右内頚) ①良く言いますが準備が大事 • 作業のしやすさ、清潔操作のしやすさのために出 来るだけ広くスペースとる(特に病室でやるとき) • 面倒臭がらずにベッドの柵は外す • 毎回同じポジションに作業台、エコー、モニター をセッティングする • エコーは右に置くほうが、穿刺が外側方向に向き やすくなります(穿刺内側に向いてしまうと動脈 穿刺のリスクがあがるので良くない) • 患者の足の下に枕など。(足上げ前後で静脈の張 り具合を見比べて下さい、結構ちがいます。) • 一度エコーを当てて、血管の走行、動脈との位置 関係、穿刺部位・角度を明確にイメージ。
CV挿入におけるポジショニングと滅菌手袋の準備
#4. • 滅菌手袋をつける前に、必要な物品はすべて自 分で作業台に落とします (病棟によって出てくるものが違うことが多々 あります。処置を始めてから「アレ出してくだ さい」とか言い出して補助のナースを右往左往 させるのはめっちゃダサいです) • すべての準備が整って初めて、手袋をしてガウ ンを着てください。
イソジンによる消毒と局所麻酔の手順
#5. ②消毒 1:イソジンで消毒してください。イソジンでの殺 菌には2分ほどかかります。 2:この2分の間に、カテーテルやダイレーターなど フラッシュし、プラグなどをつけてください。局麻 も吸ってください。 3:これで2分くらいは経ったので、覆布をかけます。 4:エコーのプローブを滅菌カバーに入れて、作業 台or患者の胸の上に置かせてもらう (2の工程に時間がかかりすぎるなら、消毒の前に やっても良いです)
#6. ③麻酔 • 局所麻酔の針を何回も何回も刺すのはダサいと 思っていますので、最後の固定の部位も想定し て最初に全部麻酔しておきます。 • 黒バツをCVの穿刺部位とするなら、自分は麻 酔の針は青バツに刺して皮下で針の角度を変え つつ赤の範囲を1度で麻酔します • エコーガイドでは静脈の試験穿刺は絶対に不要 と思います。時間の無駄です。
局所麻酔の実施と穿刺時の血液管理
#7. 黒バツをCVの穿刺部位とするなら、局所麻酔の針は青バ ツに刺して皮下で針の角度を変えつつ赤の範囲を1度で 麻酔します
#8. ④穿刺 • 自分は血で首を汚したくないので、穿刺点の頭 側にガーゼを置いておきます。こうすることで、 内筒を抜いてからワイヤーを入れるときに垂れ る血はガーゼの上に落ちるので汚れません。
エコーガイド下での穿刺技術とワイヤー挿入の流れ
#9. ・針とエコープローブは90度になるようにすると針が きれいに映ります。←これ出来てない人多いです。 ・図のように針先が映ったら①の方向にエコーを数ミ リ平行移動すると当然針先が映らなくなります、そし たら②針を進めるとまたエコーに針先が映ってきます ・この繰り返しで針先を確実に静脈に入れてください ・確実に静脈に入ったら、針を寝かせて、それに合わ せてエコーは起こします 注射 ② エコー ①
#10. ・さっきの①、②の動きを繰り返し、針先が血管の中 央にあるようにしつつ針を1~2cm進める。 ・ここまで入れれば確実に外套まで血管に入っていて、 ワイヤーを入れるときに抜けちゃったりとかダサいこ とは起きないはずです。 ・内筒を抜いてワイヤーを入れてください。 ⑤あとはただの作業です