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畠山博行

1974

8

効果的な精神科研修のために リエゾン頻出状態・疾患① 「せん妄」の臨床

投稿者プロフィール
zyakoo

総合病院

521

3

投稿した先生からのメッセージ

総合病院精神科(有床・無床)数カ所で、精神科医として臨床する中、複雑な意識障害のはずのせん妄が、なぜか精神科にふられるということに、長年、違和感を感じていました。それでも、仕事なので、何百人のせん妄の人を見てきて、中には、明らかに全身状態不良で、頼診翌日に死亡する例も何人も見てきました。特に緩和ケア領域では、あって数週間で死亡か転院からお別れになるので、慌ただしい中、少しでも患者と家族のためになれそうなことを模索するも、自分の精神科医としての限界をいつも思い知らされておりました。

 確かに、精神症状であるも、本質は意識障害であり、何かしらの原因があるも、精神科医でしかない自分には鑑別が難しく、例えば、SLEや脳梗塞などによる脳炎の症状としてのせん妄(脳幹というか大脳皮質も含めての問題ですが)などを疑っても、なかなか、それを身体科の先生に上手く説明できなかったり、色々怖い思いをする中、色々な失敗を経て、色々な知識を身につけました。

まだ上手く自分の中で統合できず、また、人に教えるには、まだまだ完熟が足りず、ボリュームが増えすぎましたが、今の病院に移り、数年経ち、ようやく、精神科を1ヵ月回ってくれる臨床研修医も出はじめ、このスライドをもとに解説しながら、自分の知識の再構成とどう伝えるべきかを模索中です。もしよろしければ、断片的にでも見て頂き、皆様の何かの学びになれれば、幸いです。

概要

総合病院精神科において、よくコンサルトされるも、なかなか、うまく行かないせん妄ですが、その病態、診断法、薬物治療などについて、精神科医の思考なども入れて、臨床研修医の人が精神科研修中の1ヵ月で、最低限、参考資料としてこれを持ち、適宜わからないことは、この資料や他のせん妄のハンドブックなどを持ち、安心して効率的に研修できるように知識の最低限を示そうとしたものです。ボリュームが膨らみすぎてしまいましたが。

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医

参考文献

  • せん妄診療実践マニュアル 改訂新版 井上真一郎

  • 八田耕太郎:せん妄ハンドブック 中外医学社 2021

  • がん診療における精神症状心理状態発達障害ハンドブック 小山敦子・吉田健史

  • 図解でわかる臨床心理学 井上嘉孝

  • DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル

  • シムズ記述精神病理学 アンドリュー・シムズ

  • リハビリスタッフ・支援者のためのやさしくわかる高次脳機能障害 和田義明

  • 15章で学ぶビジュアル臨床神経学 永井知代子

  • 自信が持てる!せん妄診療はじめの一歩 小川朝生

  • ようこそ 精神医学へ 基礎と精神疾患13の物語 忠井俊明

  • 緩和ケアレジデントの鉄則

  • 思考・論理・分析 「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践 波頭亮

  • 脳神経疾患ケアの精神生物学的基礎 監訳 植村研一他

  • 神経救急の現場における精神疾患の鑑別 石田琢人 三村将 診断と治療 vol.105-no.1 2017 112-116

  • せん妄との鑑別に迷う病態や疾患 舩槻紀也 など 老年精神医学雑誌 第35巻第5号 2024.5 450-454

  • がん治療医が本当に知りたかった緩和ケアのレシピ

  • からだの病気のこころのケア チーム医療に活かす医療職の専門性 鈴木伸一編著

  • 緩和ケアの魔法の言葉 どう声をかけたらいいかわからない時の道標 緩和ケア 2016年6月増刊号

  • 終末期・緩和医療におけるせん妄 小川朝生 老年精神医学雑誌 第35巻第5号 475~482

  • 老年医学テキスト改訂第 3 版

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テキスト全文

#1.

効果的な精神科研修のために リエゾン頻出状態・疾患① 「せん妄」の臨床 ある無床総合病院一人部長

#2.

入院患者の精神症状と精神疾患の関係 ~頻度が高く、鑑別が難しい~ その「精神症状」「精神疾患」の 時間軸と他事象との因果関係に着目 せん妄 Delirium 認知症 Dementia 3D ADL低下 認知機能低下 睡眠障害 混乱・興奮 うつ病 Depression 睡眠障害

#3.

相互関係を言葉にすると • • • • • せん妄は、認知機能低下や睡眠障害を呈する事が多く、時に、幻錯覚、 妄想、不適切な言動(希死念慮や興奮)などを生じる事もある、入院時な いし入院中に生じる種々の原因で生じる複雑な意識障害である 睡眠障害・不眠症は、元々罹患している場合もあるが、原疾患そのもの や入院環境、痛み・かゆみなど身体的・精神的な様々なストレスで生じる こともある。一方で、ストレスと無関係な特異的な睡眠障害もある。 認知症は、高齢者での元々の罹患率が高く、記憶障害、失見当識などを 生じて、認知機能低下やADL低下を疾患そのものの進行で不可逆に生 じる。状況認知の困難さ(時に不可能)に伴い、せん妄、不眠、不適切な 言動(物盗られ妄想や帰宅要求、興奮など)を入院時や入院中に生じる うつ病は、元々罹患している場合もあるが、抑うつ気分、意欲低下、微小 妄想などを生じて、食欲低下、ADL低下、睡眠障害、活動性低下、認知 機能低下(仮性痴呆)などを生じる感情の障害である。 もちろん、入院中患者の精神症状と精神疾患は上記にとどまりません。

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