#4.
違い①外来診察室 A大学病院 • 外来ブースが多く, 一人で外来診療(深刻なICも)・・・ • 入院ハードルが比較的高く, 新規治療導入も外来開始が多い • 外来での新規治療の説明は時間を多く取られる Bがんセンター • 外来看護師が各科の薬物療法に精通! • 診察前に副作用の発現状況をアプリ入力 / 薬剤師が聴取(外来効率化) • 新規治療導入は基本的に入院で実施(入院後に改めて詳しく説明) C総合病院 • 非がん患者さんの診療とがん患者さんの診療が混在 • 外来据え置きの資料・資材が少ない(MRさんにその都度依頼) • 使用実績の少ない薬剤は臨時採用(申請が必要)/院外薬局に在庫があ るかを事前確認することも • 外来化学療法センターのベッドに限りがある(常に満杯)
#5.
違い②外来治療センター A大学病院 • 外来治療センターのベッド数は多い • 他疾患の患者さん(例:生物学的製剤投与, 輸血)とベッドを分け合う ので, 予約が困難なことも. • ケモルート穿刺に駆り出されることも • ベッド数が多い. 全員が薬物療法を受けている患者 • 点滴中に看護師が治療の状況や悩み・不安を聞いてくれる (医師が拾えない問題点を洗い出してくれる) • 長い待ち時間が常態化し, 問題となることも(病院へのクレーム) C総合 病院 Bがんセンター • 外来ベッドは限られており常に満杯・延期せざるを得ない状況も・・・ • 点滴時間の長い薬剤・薬剤数の多いレジメンは朝イチで開始しないと終 わらない・・・ • 化学療法室の看護師が点滴中に副作用や治療スケジュールの説明をして くれる
#6.
外来治療センターでの取り組み事例:A大学病院
#7.
違い③入院中 A大学病院 • 病棟が(消化器内科内でも)あちこちに点在 • がん治療患者さんを集約する病棟は(一応ある)うまく機能していない • 治療開始前に薬剤師がパンフレットを用いて患者に説明してくれる Bがんセンター • 基本的には専門科病棟に入院(病棟看護師・薬剤師も精通!) • 新規治療:有害事象や注意点について薬剤師が看護師にレクチャー • 治療開始前に薬剤師がパンフレットを用いて患者に説明してくれる C総合 病院 • 病棟があちこちに点在・がん患者さんは少ない • 治療スケジュールや副作用については入院後改めて説明 • 治療開始前に薬剤師がパンフレットを用いて患者に説明してくれる
#8.
違い④新規治療の導入 A大学病院 • 医師がレジメン申請 → レジメン承認委員会(1ヶ月定期) • 並行して薬剤部がレジメン登録準備 • 複数の医師で申請作業を作業分担する(スタッフが多い) • 薬剤師がレジメン原案作成・申請資料準備・随時レジメン承認 (保険償還のウワサが立つと早めに準備が可能) • 保険償還とほぼ同時に使用可能となる • すでに使用経験があることも(治験参加施設だった) C総合病院 Bがんセンター • (一人の)医師がレジメン申請 → レジメン承認委員会(1ヶ月定期) • 日常臨床(内視鏡, 外来, 当直, oncall等)に忙殺され準備時間が取れない ことも(医師側の問題ではありますが・・・本当に忙しい) • 使用したことのないクスリに対する不安(医師側も) ex. T-DXd
#9.
新規治療レジメン時の手続き事例:C総合病院 レジメン申請書類の作成 委員会への提出 化学療法委員会(毎月) ・医師 (消化器, 外科, 泌尿器科, 婦人科, 呼吸器内 科, 血液内科etc) ・薬剤部 ・外来看護師 ・事務員 (迅速審査) 新規レジメン登録 前投薬などのおかずは 薬剤部で検討
#10.
総合病院:新規治療導入を円滑にするために(案) ✓ 若手医師・研修医, 薬剤師, 看護師が気軽に参加できる定期勉強会? ✓ 学会や臨床試験グループのワークショップに病院チームで参加? ✓ 自分の所属する病院を越えた連携・情報交換/共有(特に地域の関連病院)
#11.
新規治療導入時のあれこれ 現状と課題のまとめ ✓ 大学病院・がん専門施設・総合病院で化学療法の実施や新規治療の導入に際し て直面する現状と課題は様々であると感じた. → 自施設の課題を認識し, 他施設での実施状況の知見を得ることが自 施設の問題解決のヒントになるかもしれない? ✓ 病院のリソース(特に一般病院)は常に限られており, 申請作業は大きな負担 ✓ 治験などの豊富ながん専門施設とは異なり, 新規治療の使用経験が乏しい病院は 新規治療導入の心理的ハードルが高い(医師>薬剤師・看護師?) → 化学療法を担う医師・薬剤師・外来/病棟看護師でスムーズな連携 を取り合える工夫が必要
#12.
新規治療導入時のあれこれ 現状と課題のまとめ ✓ 特に新しい”クスリ”の”副作用/有害事象”について・・・ • 医師も慣れていないことが多い! • 困ったときに相談できる人がいない • コレで合っているの?かがわからない • 誰も使ったことのないクスリ
#13.
新規治療導入時のあれこれ 医療従事者間で共有すべき内容 主な投与開始基準/中止基準の把握 投与中に注意すべきこと (アレルギー / インフュー ジョンリアクションなど) 投与後(〜次コースまで)に注意すべき 副作用や来院タイミングの指導 新規レジメンの内容・抗がん剤の種類 ・併用薬/前投薬の内容・点滴時間
#14.
新規治療の情報収集のススメ(私見) 高 論文収集 海外学会への参加 国内学会への参加 地域関連病院主催 研究会への参加 低 ハードル 高 WJOG若手会 (FLAG)への参加 ・学会レビュー ・臨床試験提案 ・メーリングリスト ・治療マップ作成 SNS・医療系サイトでの 情報収集 メーリングリストへの登録 安 コスト がんセンターの抄読会 への参加(web)