テキスト全文
高コレステロール血症の概要とリスク判定
#2. リスク判定: 久山町スコア 久山町スコア(Hisayama Score)とは、福岡県久山町の疫学研究をもとに、日本人向けの動脈硬化性疾患(冠動脈疾患や脳梗塞など)の10年以内の発症リスクを予測・評価する指標
日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」でも採用されており、治療方針や生活習慣改善の目安として使用される
リスク評価の項目と分類
#4. リスクの分類(10年間の発症確率) 低リスク:2%未満
中リスク:2%〜10%未満
高リスク:10%以上
CACスコアによるリスク層別化の重要性
スタチン治療のガイドラインと生活習慣改善
#7. NCEPおよびACC/AHAガイドラインより CACスコアが75パーセンタイル未満、かつ300未満
低用量から中等量のスタチンにより治療を実施する
CACスコアが75パーセンタイル以上、または300超
高用量のスタチンにより治療を実施する
CACスコアが0の場合
スタチン系薬剤が必要となる症状が存在しない限り、ライフスタイルの改善を優先させる
#8. 健診で「高コレステロール血症」を指摘された方へ LDLコレステロールを意識した食事と、続けられる運動が基本です 健診結果は数値・既往歴に応じて医療機関でご相談ください 2/2 「脂の質を変える」+「体を動かす」を毎日の習慣に ① 飽和脂肪酸を減らす 脂身の多い肉、バター、生クリーム、加工肉を控えめに。魚・大豆製品を活用する。 ② 食物繊維を増やす 野菜、豆類、海藻、きのこ、全粒穀物を意識してとる。 ③ 運動を習慣に まずは歩く時間を増やす。体調に合わせ、無理なく継続する。 ④ 禁煙・体重管理 喫煙している方は禁煙を。肥満がある方は適正体重を目指す。 LDL値や血圧・糖尿病・喫煙歴・家族歴などで目標値や治療方針は異なります。数値が高い方、心血管疾患の既往がある方は医師に相談しましょう。
アテローム性動脈硬化症とスタチンの使用について
#9. 患者が癌でなければ化学療法は行わないことと同様に、アテローム性動脈硬化症でない患者にスタチンを使用すべきではない Matthew J. Budoff, MD