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風邪・インフルエンザの漢方薬

投稿者プロフィール
さくら@漢方/腎臓内科

内科クリニック

17,018

108

概要

風邪、インフルエンザで処方する漢方薬を、六病位(病期)をもとにまとめて解説するスライドです。最初からすべてわからなくとも、よく出てくるものから徐々に覚えましょう。

◎目次

・風邪・インフルエンザの処方は大まかに体力(証)と病期(六病位)で決めましょう。

・●六病位とは?大まかに病期。

・気血水って何?

・五臓って?

・急性期(太陽病期)の処方

・①麻黄湯(麻黄5g/日)

・②葛根湯(麻黄3g/日)

・③桂枝湯(麻黄なし)

・④そのほか・・

・発病してやや経過した時期(少陽病期)の処方

・①小柴胡湯

・②柴胡桂枝湯

・熱はないが、寒気を伴うような時期(少陰病期)の処方

・①麻黄附子細辛湯

・②真武湯

・回復期に使用する漢方

・①麦門冬湯

・②補中益気湯

・補中益気湯の感染予防効果・・

・Take Home Message

本スライドの対象者

研修医/専攻医/専門医

参考文献

  • J Infect Chemother. 2012 Aug;18(4):534-43. doi: 10.1007/s10156-012-0378-7. Epub 2012 Feb 16.

  • Forsch Komplementmed. 2012;19(4):179-86. doi: 10.1159/000341547. Epub 2012 Aug 20.

  • Masanori Niimi. BMJ. 15 December, 2009(オンライン版)

  • Mori, K. et al. Antiviral Res. 1999, 44(2), p.103.

  • 日本東洋医学会学術教育委員会編集 学生のための漢方医学テキスト

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テキスト全文

  • #1.

    風邪・インフルエンザの漢方薬 さくら@漢方腎臓内科医

  • #2.

    <目次> ・証とは?大まかに体力。 ・六病位とは?大まかに病期 ・気血水について ・五臓について ・急性期(太陽病期)の処方 ・発病してやや経過した時期(少陽病期)の処方 ・熱はないが、寒気を伴うような時期(少陰病期)の処方 ・回復期に使用する漢方

  • #3.

    風邪・インフルエンザの処方は大まかに体力(証)と 病期(六病位)で決めましょう。 ●証とは? 大まかに言うと、体力と考えてよい。 実証 元気がある状態 闘病反応を強く示している 体力がある人 胃腸が丈夫 おなかに力がある 疲れにくい 脈に力がある 虚証 元気がない状態 闘病反応が低下した状態 体力がない人 胃腸が弱い おなかに力がない 疲れやすい 脈に力がない

  • #4.

    ●六病位とは?大まかに病期。 病弱な人は ここから始まることも 漢方独特の病気のとらえ方 のため、わかりずづらいで すが、なんとなく覚えてい れば大丈夫です。 病気の進行 病期 太陽病期 少陽病期 陽明病期 太陰病期 少陰病期 厥陰病期 症状 風邪のひき 始め症状が 体表にとど まる 風邪をこじ らせ、食欲 低下 病変が消化 管へ移り、 高熱が持続 消化管中心 に弱り気力 も低下 色々な機能 の低下し、 倦怠感強く なる 体の中心ま で冷え切っ た状態 表裏 表 (症状が表面と深 部(裏)とどちら (症状が体の か) 表面に) 半表半裏 (症状が表面と 深部両方に) 裏 (症状が深部に移動) 病気 体力

  • #5.

    気血水って何? 東洋医学独特の考え方。人間の体は『気』『血』『水』のバランスが取れているのが 健康体と考える。 『気』とは・・・生体のエネルギーのポテンシャル。 『気虚』:(気の低下)気力がない、だるい、疲れやすい 『気逆』:(気の上衝)動悸、焦燥感、顔面紅潮、冷えのぼせ 『気うつ』:(気のうっ滞)胸の詰まった感じ、喉の詰まった感じ 気血水もよく出てきますが、 最初からすべてわからなく ともよく出てくるものから 徐々に覚えましょう 『血』とは・・・必ずしも血液のみではなく、全身をめぐり栄養を運ぶもの。 『瘀血』:(血が停滞した状態)月経障害、眼輪部のくま、色素沈着 『血虚』:(血の不足)貧血、顔色不良、皮膚のかさつき、脱毛 『水』とは・・・血液以外の体液。(水の変調を『水毒』と呼ぶ。) 『水滞』:(水のうっ滞)浮腫、頭痛、めまい、尿量減少 『陰虚』:(水の不足)脱水、皮膚の乾燥、痰がらみ

  • #6.

    五臓って? 東洋医学における5つの臓器(五臓)は肝、心、脾、肺、腎をさします。 西洋医学の臓器の名称と同じで、混同しやすいですが意味合いが違いますので 混同しないように気を付けてください。 五臓 機能単位としての五臓の働き 五臓の異常を示唆する症候 肝 ①精神活動の安定化 ②栄養素の代謝と解毒 ③血液の貯蔵と全身への栄養補給 ④骨格筋のトーヌスの維持、運動や平衡の制御 ①神経過敏、易怒性、いらいら ②蕁麻疹、黄疸 ③月経異常、貧血 ④頭痛、肩こり、めまい、筋肉の痙攣、腹直筋の攣急 ⑤季肋部の腫れ、痛み 心 ①意識レベルの維持、意識的活動の統括 ②覚醒・睡眠リズムの調節 ③血液の循環 ④熱の産生、汗の分泌、体温の調節 ①焦燥感、興奮、集中力の低下 ②不眠、嗜眠、浅い眠り、夢が多い ③動悸、息切れ、徐脈、結代、胸内苦悶 ④発作性の顔面紅潮、熱感 脾 ①食物の消化・吸収、水穀の気の生成 ②血流を滑らかにし、血管からの漏出防止 ③筋肉の形成と維持 ①意欲低下、消化不良、悪心・嘔吐、胃もたれ、 腹部膨満感、腹痛、下痢 ②皮下出血 ③脱力感、四肢のだるさ、筋委縮 ④考え込み、抑うつ 肺 ①呼吸による宗気の摂取、全身の気の流れの統括 ②水穀の気の一部から血と水を生成 ③皮膚の機能の制御、防衛力の保持 ①咳嗽、喀痰、喘鳴、鼻汁、呼吸困難、息切れ、 胸のふさがった感じ ②気道粘膜の乾燥 ③発汗異常、かゆみ、風邪をひきやすい ④憂い、悲しみ 腎 ①成長、発育、生殖能を司る ②骨、歯牙の形成・維持 ③泌尿能、水分代謝の調節 ④呼吸能の維持 ⑤思考力、判断力、集中力の維持 ①性欲の低下、不妊 ②骨の退行性変化、腰痛、歯牙脱落 ③浮腫、夜間尿、目や皮膚の乾燥 ④息切れ ⑤健忘、根気がなくなる、恐れ、驚き ⑥白内障、耳鳴り 西洋医学ものとは一致し ないことを覚えましょう。 肝が強いなど昔からの言 い方にも出てきます ね・・ 日本東洋医学会学術教育委員会編集 学生のための漢方医学テキストより抜粋

  • #7.

    急性期(太陽病期)の処方。 体力で処方を決める。麻黄湯>>葛根湯>桂枝湯。 長期投与は×。 太陽病期とは体力がある人の風邪の初期症状で頭痛・悪寒・発熱など体 の表面に近い症状が現れる。 このような病期では麻黄を中心とした漢方を処方する。 麻黄は体力のない人に使用すると 消化器症状、動悸など副作用が出るため使用に注意が必要。 風邪・インフルエンザの太陽病期で使用する代表的な漢方薬をあげると 麻黄湯>葛根湯>桂麻各半湯>桂枝湯 などがあり。

  • #8.

    ①麻黄湯(麻黄5g/日) 麻黄5g・・発汗させて熱をとる。気管支拡張による鎮咳、喘鳴の治療 杏仁5g・・保湿作用あり。喉を潤し、咳・喘鳴を治す 桂皮4g・・気の巡りを整える。軽い発汗作用あり。 甘草1.5g・・痛みや精神不穏、せん妄などの急迫症状を和らげる ◆ 発汗させて、熱を冷まし喉を潤して咳を鎮める。 胃腸が丈夫で体力が充実している人のインフルエンザ・感冒の 急性期症状に用いる。1-2日程度で長く使用しない。自然発汗ない人に使用。 汗が出てきたら止め時。麻黄が多く入っているため、高齢者など体力が 弱っている人に使用しない。 脱水、動悸、胃腸障害など副作用が多く出る。

  • #9.

    麻黄湯は・・・ インフルエンザに対してノイラミニダーゼ阻害薬と比較して 単独使用でも有意な差が見られず1)、 ノイラミニダーゼ阻害薬との併用でより早期に 解熱効果を発揮するとの報告もされています2)。 ノイラミニターゼ阻害薬と同等程度の効果あり。 ノイラミニダーゼの使用しにくい10代のインフルエンザの際の 処方としても有効と考えられています。 1)J Infect Chemother. 2012 Aug;18(4):534-43. doi: 10.1007/s10156-012-0378-7. Epub 2012 Feb 16. 2) Forsch Komplementmed. 2012;19(4):179-86. doi: 10.1159/000341547. Epub 2012 Aug 20.

  • #10.

    ②葛根湯(麻黄3g/日) 葛根4g・・熱を冷まし、後頚部・背中のこわばりを治す 大棗3g・・胃腸を整える。痛みを和らげる、精神を安定させる。 麻黄3g・・発汗させて熱をとる。気管支拡張による鎮咳、喘鳴の治療 甘草2g・・痛みや精神不穏、せん妄などの急迫症状を和らげる 桂皮2g・・気の巡りを整える。軽い発汗作用あり。 芍薬2g・・筋の痙攣を鎮める鎮痙作用、鎮痛作用あり 生姜2g・・消化機能を整える ◆ 発汗させて解熱させ、筋肉のこわばりをとる。胃腸薬少し配合。 頭痛、肩こり、項背部のこわばり、発熱、悪寒があるが発汗していない 時期に用いる。初期症状に用いるため長期に使用しない。 体力は普通~やや頑丈な人に使用する。 麻黄湯よりは発汗作用など強くないが、虚弱な人、老人には注意が必要。

  • #11.

    ③桂枝湯(麻黄なし) 桂皮4g・・気の巡りを整える。軽い発汗作用あり。 芍薬4g・・筋の痙攣を鎮める鎮痙作用、鎮痛作用あり 大棗4g・・胃腸を整える。痛みを和らげる、精神を安定させる。 甘草2g・・痛みや精神不穏、せん妄などの急迫症状を和らげる 生姜1.5g・・消化機能を整える ◆ 軽く発汗させる。筋肉のこわばりを緩める。胃腸薬配合。 体力がない人の風邪症状、発汗あり、悪寒、発熱、関節痛がある 時期に使用。

  • #12.

    ④そのほか・・ 桂麻各半湯(麻黄2g): 桂枝湯と麻黄湯を半分づつ混ぜたような漢方。 麻黄も2g程度なので安全に使用しやすい。 香蘇散:消化器系の衰えを伴う感冒に使用。普段より不安・不眠伴う 抑うつ傾向がある人に対応。 紫蘇の香りで飲みやすく、漢方が苦手な方でも使用しやすい 参蘇飲:消化器系の衰えを伴う感冒症状に使用。 全身倦怠感、気力低下など『気虚』の傾向がある人に対応。

  • #13.

    発病してやや経過した時期(少陽病期)の処方。 長期に急性期の処方をしてはダメ。 小柴胡湯、柴胡桂枝湯などの薬へ変更を。 軽度の咳が残り、倦怠感や微熱がある場合・・ 証に合わせて柴胡剤(免疫賦活作用や抗炎症効果あり)を検討する。 柴胡剤の腹症:胸脇苦満 肋骨弓の下内側に指が入らず、苦しさあり。 柴胡剤の特徴的な腹症。 ※柴胡剤の副作用として間質性肺炎があり。注意が必要。 柴胡と一緒に入っている黄芩が原因といわれている。 柴胡剤を使用するときには必ず覚えておいてください!

  • #14.

    ①小柴胡湯 柴胡7g・・免疫賦活作用、抗炎症作用あり。代謝調節や筋緊張、 易怒性など『肝』の働きを正常化させる 半夏5g・・心窩部周囲の水の滞りを取り除き、気の巡りも調整。 黄芩3g・・消化管とその付近の熱を冷まし、水の滞りを除く 大棗3g・・胃腸を整える。痛みを和らげる、精神を安定させる。 人参3g・・消化機能を助けて生体機能を活性化する。 甘草2g・・痛みや精神不穏、せん妄などの急迫症状を和らげる 生姜1g・・消化機能を整える ◆ 抗炎症作用あり、熱傾向ある人に。嘔気、めまいなど 水のうっ滞傾向がある人に。 体力は中等度。腹診で胸脇苦満あり。風邪の治りかけで胃腸症状が あるときに使用。柴胡剤による抗炎症作用、胃腸薬が入り感染症に伴い 胃腸の調子が悪化しているような症例に有効。

  • #15.

    ②柴胡桂枝湯 柴胡5g・・免疫賦活作用、抗炎症作用あり。代謝調節や筋緊張、 易怒性など『肝』の働きを正常化させる 半夏4g・・心窩部周囲の水の滞りを取り除き、気の巡りも調整。 黄芩2g・・消化管とその付近の熱を冷まし、水の滞りを除く 大棗2g・・胃腸を整える。痛みを和らげる、精神を安定させる。 人参2g・・消化機能を助けて生体機能を活性化する。 甘草2g・・痛みや精神不穏、せん妄などの急迫症状を和らげる 桂皮2g・・気の巡りを整える。軽い発汗作用あり。 芍薬2g・・筋の痙攣を鎮める鎮痙作用、鎮痛作用あり ※小柴胡湯との違い 生姜1g・・消化機能を整える ◆小柴胡湯の証に加え、悪寒に対し桂皮の発汗作用、 全身痛に芍薬など加わっている。 体力は中等~やや弱い人。腹診で胸脇苦満、腹直筋の緊張を認め、 悪寒・全身痛を伴う。感染症の亜急性期に使用。

  • #16.

    熱はないが、寒気を伴うような時期(少陰病期)の処方 体力がない人はこの病気で発症も。 悪寒あるときに麻黄附子細辛湯、 寒気に胃腸障害を伴うなら真武湯もおすすめ。 寒気に対し附子などが入った 温める処方を使用。

  • #17.

    ①麻黄附子細辛湯 麻黄4g・・発汗させて熱をとる。気管支拡張による鎮咳、喘鳴の治療 細辛3g・・胸のあたりの冷えや水の滞りを温めて発散、解消させる 附子1g・・鎮痛、新陳代謝の賦活作用、体を温める ◆ 冷えがかなり強い人に温める作用あり。軽く発汗させ解熱、 鎮咳、咽頭痛を取り除く。 急性期は症に関わらず適応される。高齢者や虚弱者の風邪症状に使用。 悪寒が強く、熱感が少ない。咽頭痛や水様性鼻汁などの症状あり。 アレルギー性鼻炎にも使用することもある。

  • #18.

    ②真武湯 茯苓4g・・余分な水分を排泄させ、消化機能を整え、精神を安定させる 芍薬3g・・筋の痙攣を鎮める鎮痙作用、鎮痛作用あり 生姜1.5g・・消化機能を整える 蒼朮3g・・消化機能を調整して気の働きを助け水の滞りを除く 附子0.5g・・鎮痛、新陳代謝の賦活作用、体を温める ◆ 水毒に伴う胃腸障害を改善。冷えを改善させる。 寒気が強く、悪寒やめまいあり。浮腫傾向あり、※胃内停水を認め水毒あ り胃腸障害を伴うものに使用。 ※胃内停水:胃の中に水がとどまっている状態。診察でみぞおちを たたくとチャポチャポと音がする状態。水毒を示す。

  • #19.

    回復期に使用する漢方 回復期の症状に合わせた漢方は様々ありますが・・ 風邪の回復期に良く使用する代表的な処方を紹介。 長引く咳が続く人に麦門冬湯、 体力低下あり倦怠感持続する人に補中益気湯を。 ※補中益気湯は風邪の 予防効果もあると言われている

  • #20.

    ①麦門冬湯 麦門冬10g・・気道を潤すことで咳や痰を抑える。 半夏5g・・心窩部周囲の水の滞りを取り除き、気の巡りも調整。 粳米5g・・胃腸を整える。喉や胃腸を潤す。 大棗3g・・胃腸を整える。痛みを和らげる、精神を安定させる。 人参2g・・消化機能を助けて生体機能を活性化する。 甘草2g・・痛みや精神不穏、せん妄などの急迫症状を和らげる ◆ 痰が切れない咳に気道を潤す。胃腸薬配合。 体力は中等度。熱性傾向あり、乾燥を伴う気管支炎、 痰がらみを伴う咳の症状があるときに使用。

  • #21.

    ②補中益気湯 人参4g・・消化機能を助けて生体機能を活性化する。 白朮4g・・消化機能を調整して気の働きを助け、水の滞りを除く 黄耆4g・・気虚を改善し、五臓の働きを高める。体表に滞った 水を除去する 当帰3g・・血の不足を補い血の巡りを改善する。月経を整える、 腸を潤す作用あり。 陳皮2g・・胃の調子を整える。去痰作用あり。 大棗2g・・胃腸を整える。痛みを和らげる、精神を安定させる。 柴胡2g・・免疫賦活作用、抗炎症作用あり。代謝調節や筋緊張、 易怒性など『肝』の働きを正常化させる 甘草1.5g・・痛みや精神不穏、せん妄などの急迫症状を和らげる 生姜0.5g・・消化機能を整える 升麻1g・・解熱、解毒、抗炎症作用あり。 ◆ 消化機能が衰え、全身倦怠感がある虚弱な人の体力を回復させる。

  • #22.

    補中益気湯の感染予防効果・・ 虚弱な人で、全身倦怠感、食欲不振、微熱、軽度の胸脇苦満を伴う病態に使用。 病後の体力改善などに使用。 高齢者や体力の低下した人の免疫力を高める効果があると言われている。 基礎研究において補中益気湯がインフルエンザ感染による死亡率を下げ、 その機序として早期にIFNの産生を誘導する作用が認められた。 これによりウイルスの大量増殖を未然に防ぐ効果があることが示唆されている。1) 臨床的にインフルエンザの感染予防効果について検討した研究では、 成人358名を補中益気湯内服群と非内服群に分けインフルエンザの発症の 有無を観察したものがある。単施設での非盲検試験ではあるが、 内服群で有意に感染率が低く、感染予防効果があることが示唆された。2) 1)Masanori Niimi. BMJ. 15 December, 2009(オンライン版) 2)Mori, K. et al. Antiviral Res. 1999, 44(2), p.103.

  • #23.

    Take Home Message ・風邪・インフルエンザの処方は大まかに体力(証)と 病期(六病位)で決めましょう。 ・急性期(太陽病期)の処方。 体力で処方を決める。麻黄湯>>葛根湯>桂枝湯。長期投与は×。 ・発病してやや経過した時期(少陽病期)の処方。 長期に急性期の処方をしてはダメ。 小柴胡湯、柴胡桂枝湯などの薬へ変更を。 ・熱はないが、寒気を伴うような時期(少陰病期)の処方 体力がない人はこの病気で発症も。 悪寒あるときに麻黄附子細辛湯、 寒気に胃腸障害を伴うなら真武湯もおすすめ。 ・回復期に使用する漢方 長引く咳が続く人に麦門冬湯、 体力低下あり倦怠感持続する人に補中益気湯を。予防効果もあり。

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