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アレルギー検査なにする?パッチテスト編

投稿者プロフィール
Dr. A@皮膚科医

総合病院

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45

概要

どんなときにパッチテストをするの?どんなアレルゲンを調べられるの?どう評価するの?こんな疑問がある方が対象です。初期研修医、非皮膚科医の先生にお役立ていただけましたら幸いです。

◎目次

・本スライドの対象者

・目次

・どんなときにパッチテストを行うの?

・2. どんなアレルゲンを調べられるの?

・パッチテストパネル®(S)(佐藤製薬)

・鳥居薬品パッチテスト試薬:金属(16種類)

・各アレルゲンの特徴

・どのアレルゲンを貼付したらいいの?

・48時間貼付したのち はがして判定します

・3. 判定はどうするの?

・4. 判定をどう生かすの?

・使用製品中のアレルゲンの確認方法

・Take home message

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医

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テキスト全文

  • #1.

    アレルギー検査 なにする? パッチテスト編 Dr. A@皮膚科医 1

  • #2.

    本スライドの対象者 初期研修医、非皮膚科医で パッチテストについて知りたい方 どんなときにパッチテストをするの? どんなアレルゲンを調べられるの? どう評価するの? こんな疑問がある方が対象です お役立ていただけましたら幸いです 2

  • #3.

    目次 1. 2. 3. 4. どんなときにパッチテストを行うの? どんなアレルゲンを調べられるの? 判定はどうするの? 結果をどう生かすの? 3

  • #4.

    1. どんなときにパッチテストを行うの? アレルギー反応は、以下の4種類に大別されます Coombs分類 疾患例 Ⅰ型アレルギー(即時型) アナフィラキシー、蕁麻疹など Ⅱ型アレルギー(細胞障害型) 溶血性貧血、水疱性類天疱瘡など Ⅲ型アレルギー(免疫複合体型) 血清病、ループス腎炎など Ⅳ型アレルギー(遅延型) アレルギー性接触皮膚炎など パッチテストは、Ⅳ型アレルギーを調べる検査の一種です 4

  • #5.

    1. どんなときにパッチテストを行うの? 具体的には、以下のような場合に パッチテストを検討します • • • • 接触皮膚炎(かぶれ)が疑われるとき 湿疹がなかなかよくならないとき 金属アレルギーが疑われるとき Ⅳ型アレルギーによる薬疹が疑われるとき 5

  • #6.

    2. どんなアレルゲンを調べられるの? 本邦で入手できるパッチテスト用アレルゲン • • パッチテストパネル®(S)(佐藤製薬) 鳥居薬品パッチテスト試薬: 金属(16種類)、ウルシオール(鳥居薬品) 市販されているアレルゲン以外は、文献で至適濃度を 確認し、濃度を調整して貼付する • • 化粧品、シャンプー・リンス、手袋、靴など 薬 商品や成分によっては、パッチテストにより 潰瘍や熱傷などの皮膚障害を起こします。 よくわからないものは、貼付しないこと! パッチテストが可能な成分かどうかを 文献で確認してから貼りましょう。 6

  • #7.

    パッチテストパネル®(S)(佐藤製薬) 1 硫酸ニッケル 2 ラノリンアルコール 3 フラジオマイシン硫酸塩 4 重クロム酸カリウム 5 カインミックス 6 香料ミックス 7 ロジン 8 パラベンミックス 9 アレルゲンなし 10 ペルーバルサム 11 金チオ硫酸ナトリウム 12 塩化コバルト 13 p-tert-ブチルフェノールホルム アルデヒド樹脂 14 エポキシ樹脂 15 カルバミックス 16 黒色ゴムミックス 17 イソチアゾリノンミックス 18 アレルゲンなし 19 メルカプトベンゾチアゾール 20 パラフェニレンジアミン 21 ホルムアルデヒド 22 メルカプトミックス 23 チメロサール 24 チウラムミックス 7

  • #8.

    鳥居薬品パッチテスト試薬:金属(16種類) 1 塩化アルミニウム(Al) 9 2 塩化コバルト(Co) 10 臭化銀(Ag) 3 塩化第二スズ(Sn) 11 重クロム酸カリウム(Cr) 4 塩化第二鉄(Fe) 12 硫酸ニッケル(Ni) 5 塩化白金酸(Pt) 13 塩化亜鉛(Zn) 6 塩化パラジウム(Pd) 14 塩化金酸(Au) 7 塩化マンガン(Mn) 15 硫酸銅(Cu) 8 三塩化インジウム(In) 16 塩化第二水銀(Ag) 四塩化イリジウム(Ir) パッチテストに注力している施設では これら以外のアレルゲンも持っておられたりしますが、 普通に手に入るのは上記のアレルゲンのみです 8

  • #9.

    各アレルゲンの特徴 細かいですが、ご興味ある方はどうぞ! 医薬品関連アレルゲン フラジオマイシン硫酸塩 多くの外用薬・点眼薬に配合されているアミノグリコシド 系抗菌薬。 カインミックス 局所麻酔薬の混合アレルゲン(ベンゾカイン、ジブカイン 塩酸塩、テトラカイン塩酸塩)。局所麻酔薬としての使用 のほか、市販の外用薬にも含まれる。 化粧品関連アレルゲン ラノリンアルコール 羊毛に付着する皮脂分泌物から得られる物質。 化粧品や外用薬に使用されている。 香料ミックス シナモンなどの香料の混合アレルゲン。化粧品やシャン プー、リンス、お香、アロマオイルなどに含まれる。 食品にも含まれる場合がある。 ペルーバルサム 樹液からとれる香料。化粧品、湿布、外用薬などに含まれ る。食品にも含まれる場合がある。 パラフェニレンジアミン ヘアカラー(酸化染毛剤)の成分。 9

  • #10.

    樹脂関連アレルゲン ロジン(精製松脂) 滑り止め、接着剤、塗料などに使われる。食品や医薬品(湿 布薬、医療用粘着テープなど)にも使われる。 p-tert-ブチルフェノール ホルムアルデヒド樹脂 主にクロロプレン系接着剤に含まれる合成樹脂。 ゴム、靴、バッグ、時計のベルト、ウェットスーツなどの接 着部分に使われる。 エポキシ樹脂 合成樹脂。建築物の床材、舗装、車両・航空機用などの接着 剤、船舶・橋梁の塗料などに使われる。 防腐剤関連アレルゲン パラベンミックス メチルパラベンなどを混合したアレルゲン。 化粧品や医薬品、食品などの防腐剤として使われる。 イソチアゾリノン ミックス メチルクロロイソチアゾリノンとメチルイソチアゾリノンの 合剤。工業製品や化粧品の防腐剤として使われる。 シャンプー、ボディソープ、化粧品、冷感タオルなどの接触 皮膚炎の原因になる。 ホルムアルデヒド 防腐剤のほか、樹脂、建材、塗料、消毒剤など多種の製品に 使用される。海外製の化粧品や、金属加工油剤、洗浄剤、歯 根管消毒薬、医療器具の消毒薬などに含まれる。 チメロサール 殺菌作用のある水銀化合物。 歯科金属や韓国製・アジア製化粧品などに含まれる。 10

  • #11.

    ゴム関連アレルゲン カルバミックス メルカプトベンゾチア ゾール メルカプトミックス 天然ゴムおよび合成ゴムの加硫促進剤。 天然ゴムおよび合成ゴム製品に含まれる。 ゴム手袋、ゴム靴、ゴーグル、ビューラーのゴム、化粧用パ フ、タイヤなど。 チウラムミックス 黒色ゴムミックス 黒いゴム製品の老化防止剤。 黒または灰色のゴム製品に含有される。 植物関連アレルゲン ウルシオール ウルシの有効成分。 マンゴー、イチョウ葉、ギンナンなどと交差反応する。 漆器、箸、座卓、仏壇、碁盤、将棋盤、将棋の駒、アクセサ リーなどに使用されている。 11

  • #12.

    金属アレルゲン(接触皮膚炎を起こしやすいもの) 硫酸ニッケル(Ni) 感作率の一番高い金属アレルゲン。 ニッケルメッキや合金に用いられる。 アクセサリー、ニッケル硬貨、歯科金属、ステンレス製品な どに含まれる。食品では、缶詰製品や牡蠣、ココア、チョコ レートなどに多く含まれる。 重クロム酸カリウム (Cr) クロムメッキ製品、皮革製品、衣服の染料、塗料、歯科金属 などに含まれる。食品では、海藻、魚介類、肉類、ココア、 チョコレートなどに多く含まれる。 金チオ硫酸ナトリウム/ 塩化金酸(Au) ピアスやネックレスなどのアクセサリー、歯科金属、医薬品 ではシオゾール®・オーラノフィン®などに含まれる。 塩化コバルト(Co) メッキ製品(ニッケルメッキされたものにはほとんど含まれ る)、青色顔料(コバルトブルー)、緑色顔料(コバルトグ リーン)、絵具、クレヨン、印刷インキなどに含まれる。 食品では、チョコレート、ココア、豆類、ナッツ類などに多 く含まれる。医薬品では、ビタミンB12製剤、歯科金属、骨接 合金属に含まれる。 塩化第二水銀(Ag) 医薬品では、歯科金属や医療器具(体温計、血圧計など)、 消毒薬などに含まれる。日用品などでは、乾電池、染料、朱 肉、印刷、蛍光灯、ブラウン管などに使われる。 12

  • #13.

    金属アレルゲン(その他) 塩化第二スズ(Sn) 歯科金属、合金、医薬品、缶製品などに使われる。 塩化第二鉄(Fe) 多種の機械や歯科金属、日用品、調理器具(フライパンな ど)に使われる。食品では、レバー、赤身肉、カツオ、卵、 アサリ、牡蠣、小松菜、ホウレンソウなどに多く含まれる。 塩化白金酸(Pt) 歯科金属、アクセサリー、メッキなどに使われる。 塩化パラジウム(Pd) 歯科金属、眼鏡のフレーム、腕時計などに使われる。 塩化マンガン(Mn) 歯科金属、特殊合金、ステンレス、医薬品、肥料、塗料、染 料などに使われる。 三塩化インジウム(In) 歯科金属として使われる。 四塩化イリジウム(Ir) 歯科金属として使われる。 臭化銀(Ag) 歯科金属、アクセサリー、メッキ、硬貨、鏡、医薬品、食器 などに使われる。 塩化亜鉛(Zn) 歯科金属、歯科用セメントや、化粧品、医薬品、塗料、絵具、 顔料などに含まれる。 食品では、牡蠣、レバー、豆類などに多く含まれる。 硫酸銅(Cu) 歯科金属、メッキ、合金、顔料、農薬、皮革製品などに使わ れる。 13

  • #14.

    どのアレルゲンを貼付したらいいの? 個人的には、可能であればパッチテスト パネル®(S)と鳥居薬品パッチテスト試 薬とも、検査したらいいと思います なぜなら • 意外なアレルゲンが陽性となる場合もあり、接触皮膚炎の原因と なっている製品・物質の推察に役立ちます • パッチテストパネル®(S)と鳥居薬品パッチテスト試薬ともに含ま れるニッケル、クロム、金、コバルトの4種については、どちらも 貼付することで、判定の正確性を高めることができます(例えば、 片方では陰性であるがもう一方では陽性である場合、そのアレルゲ ンに感作されていると判断できます) 14

  • #15.

    48時間貼付したのち はがして判定します 2日間貼りっぱなしです。 暑い夏場は、汗をかくのでつらいです。 時間が許すなら、涼しい時期に検査をするのが おすすめです。 15

  • #16.

    3. 判定はどうするの? • 判定は3回行います 1. 貼付開始の48時間後(はがした日) 2. 72時間後(96時間後) 3. 1週間後 • アレルギーがあれば、アレルゲン貼付部に一致して湿疹変化が誘 発されます • 72時間後(96時間後)あるいは1週間後に、ICDRG (International Contact Dermatitis Research Group)基準で (+)以上を示す場合に陽性と診断します 判定が悩ましい場合は、再検査を検討します 16

  • #17.

    4. 判定をどう生かすの? 接触皮膚炎の場合 • 陽性となったアレルゲンが症状の真の原因であるかを検討 します • 陽性アレルゲンが真の原因らしければ(使用中の製品にア レルゲンが含まれるなど)、アレルゲンの除去を行い、症 状が軽快するか確認します • 避けるべき物質・製品の指導を行います パッチテストで陽性になっても、感作されてはいるも ののかぶれの直接の原因ではない場合もあります。 患者さんの生活スタイルや使用製品を注意深く確認し て、原因と考えてよいのかどうか検討します。 17

  • #18.

    使用製品中のアレルゲンの確認方法 商品に含まれる成分を確認します たいてい、商品の裏下方に成分が書いてあります とあるシャンプーではこんな感じです 防腐剤としてパラベンを含むことがわかります 香料を含むことも記載されています パラベンや香料にアレルギーがある場合は、この商品は避けた方がいい ですね 18

  • #19.

    4. 判定をどう生かすの? 全身性接触皮膚炎*の場合 掌蹠膿疱症、扁平苔癬、異汗性湿疹、肉芽腫性口唇炎などの誘 因であることが疑われる場合 • アレルゲンを多く含有する飲食物の摂取を一定期間(1-2 カ月程度)避け、症状が軽快するかどうか観察します • 上記で改善しない場合、歯科補綴物にアレルゲンが含まれ ていれば、補綴物の除去とアレルゲンを含まない補綴物へ の変更を検討します ただし、症状が軽快するかどうかは施行してみないとわか らないため、患者さんへの十分な説明が必要です *感作されたアレルゲンを、経口投与など非経皮的に体 内に取り込んだ結果,全身に湿疹がでる病態。 19

  • #20.

    4. 判定をどう生かすの? Ⅳ型アレルギーによる薬疹の場合 • パッチテストの陽性率は30-50%程度です 陽性であれば原因薬剤の可能性が高いですが、陰性であっ ても原因薬剤である可能性を否定できません • 可能であれば、薬剤リンパ球刺激試験や再投与試験を併用 し、原因薬剤であるかどうかを総合的に検討します パッチテスト・薬剤リンパ球刺激試験の陽性率とも 高くないので、再投与試験をしないと原因薬剤がわ からない場合が多々あり悩ましいです 20

  • #21.

    Take home message 1. 接触皮膚炎、金属アレルギー、Ⅳ型アレルギーによる薬疹 を疑う際に パッチテストを行う 2. 主な購入可能試薬は パッチテストパネル®(S)(佐藤 製薬)、パッチテスト試薬:金属・ウルシオール(鳥居薬 品) 3. 判定は48時間後、72時間後(96時間後)、1週間後の3回 4. 陽性となったアレルゲンが症状の真の原因らしければ、ア レルゲンの除去を行い、症状が軽快するか確認する 5. Ⅳ型アレルギーによる薬疹の場合、パッチテストの陽性率 は高くないので、特に陰性であれば、他の試験も併用して 総合的に検討する 21

  • #22.

    参考文献 • • • • • • 高山かおる 他: 接触皮膚炎診療ガイドライン2020, 日本皮膚科学会会 誌, 130: 523-567, 2020 足立厚子: 金属アレルギー, medicina, 58: 292-295, 2021 石川江里子 他: 薬疹の原因薬同定におけるパッチテストの意義, 西日 本皮膚科, 68: 59-63, 2006 金田祥子 他: 横浜市大浦舟病院皮膚科における薬疹の統計-1983年1987年に受診した薬疹患者の統計的観察-, 日本皮膚アレルギー学会雑 誌, 7: 115-124, 1999 松永佳世子: 医師と患者のためのパッチテスト・アレルゲン解説書, 学 研メディカル社: 2017 Anton C. de Groot: Patch Testing: Test Concentrations and Vehicles for 3700 Chemicals, 2nd edition: Elsevier, 1994 22

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