臨床研究基礎の基礎〜PE(I)COとFINER/研究デザイン

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重見 大介

重見 大介

東京大学大学院公共健康医学専攻(SPH)

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臨床研究はハードルが高く感じられるかもしれませんが、本スライドは基礎的なこととしてgoogle scholarやmendeleyの使い方から解説しています。臨床の疑問をリサーチクエスチョンにPE(I)COを用いて変え、できたRQをFINERを用いて検証します。最後にスタディデザインについてケースレポートから介入RCTまで紹介します。

臨床研究基礎の基礎〜PE(I)COとFINER/研究デザイン

1. 2018.2/12臨床研究基礎の基礎 –現場での疑問をカタチに変える–18:00-20:00 at イシテラス 主催:Antaa 重見大介 東京大学大学院SPH 産婦人科専門医
2. 本日の予定 18:00-18:10 自己紹介 18:10-18:30 臨床研究と論文作成って楽しい! 18:30-18:55 PE(I)COとFINERについて 18:55-19:10 臨床現場における研究デザインについて 19:10-19:20 休憩 19:20-19:50 研究のタネを題材にPE(I)COとFINER 19:50-20:00 総括 をみんなで考えてみよう!
3. 始める時期は、早い方がいい! ・臨床経験と研究能力は必ずしも比例しない ・卒後10年目で始めるのと卒後3年以内で始めるのでは  インパクトが違う ・研究についても経験値が重要 ・そして、臨床と研究がどちらも相乗的に楽しくなる! ・さらに、中堅以上になったとき、絶大な差になってくる!
4. 最近は論文が「見える化」
5. 研究者情報 論文 被引用回数
6. 被引用回数 閲覧回数
7. 若手ドクターの目標は? (自経験より) ・まずは英語ケースレポート一本完成を 目指してみよう! ・英語論文を年に一本書ければ素晴らしい!
8. 臨床現場の疑問を臨床研究の題材に 「落とし」、それを「カタチ」にする 1) リサーチクエスチョンの設定 2) スタディデザインの検討
9. リサーチクエスチョンの設定 まずは臨床現場での疑問や研究アイデアを、文章で明確にしてみよう! Clinical Question → Research Question
10. リサーチクエスチョンの設定 CQ: 長年タバコを吸っている人って寿命が短そうだけど、一体どのくらい短くなるんだろう? RQ: 喫煙者は非喫煙者もしくは元喫煙者と比較して、死亡率や死亡年齢に差があるのか?
11. リサーチクエスチョンの設定 次に、RQの内容をさらに明確化してみよう! PE(I)CO
12. リサーチクエスチョンの設定 P – Patients E(I) – Exposure (Intervention) C – Control O – Outcome 対象患者 暴露内容 介入 コントロール群 研究目的とする結果
13. リサーチクエスチョンの設定
14. リサーチクエスチョンの設定
15. リサーチクエスチョンの設定 P – 広島県と長崎県の住人(1963-1992) E – 喫煙 C – 非喫煙(中止例含む) O – 死亡率(全ての理由を含む)
16. リサーチクエスチョンの設定
17. リサーチクエスチョンの設定
18. リサーチクエスチョンの設定 P – 初回妊娠かつ19歳以下かつ妊娠25週までに            研究参加した妊婦 I – 通常の妊婦健診+頻回な自宅訪問プログラム C – 通常の妊婦健診のみ O – 喫煙率、出生体重、産後2年以内の再妊娠、            児の2歳までの救急受診と入院
19. リサーチクエスチョンの設定 最後に、RQの内容をFINERで確認しよう! FINER
20. リサーチクエスチョンの設定 F – Feasible(実行可能性) I – Interesting(科学的興味深さ) N – New(新規性) E – Ethical(倫理性) R – Relevant(必要性、社会的意義)
21. 臨床現場における研究デザイン ケースレポート– 全ての臨床医学の基礎– 稀な症例であれば充分に価値あり ケースシリーズ– 数例〜数十例の症例報告– 多くの領域で稀な疾患や介入の  疫学ベースになる
22. 臨床現場における研究デザイン 生態学的研究– ある一時点での疫学的把握– 発生頻度やリスク要因の探索
23. 臨床現場における研究デザイン 4) ケースコントロール研究   – 基本的には後ろ向き   – 対象群とコントロール群の背景や治療    内容を比較検討する 5) コホート研究   – 基本的には前向き   – 登録者を一定期間追跡して発症/死亡    した群とそうでない群を比較検討
24. 臨床現場における研究デザイン 6) 介入研究(前後比較)   – ある介入をする前後で結果を比較 7) 介入研究(RCT: ランダム化比較試験)   – 臨床試験では最もエビデンスが高い   – 介入群と対照群をランダムに分けて    アウトカムを比較検討