#4.
月経歴を問診し不正出血を診断する 不正性器出血とは「月経ではない性器出血」を指す • • 正常な月経は「周期24~38日、持続日数 8日以内」が基 準である 「いつもの月経と違うタイミング での出血」を見抜くことが 診断の第一歩となる
#5.
出血の色や量だけでの判断は危険 • 月経不順がある患者では、不正出血との区別は困難 • 原則:性器出血の色は「出血量」に関連 出血量が多いと赤く、少量だと酸化して茶色になる ・結論:見た目だけで月経か不正出血か区別は難しい 1つ前、2つ前の月経周期の情報とも合わせて判断する
#6.
月経歴の問診で確認すべきこと
#7.
妊娠と重症貧血を必ず除外する • 主訴が不正出血でも、尿hCG定量検査で妊娠を除外 患者は妊娠に気づいていないことがある • バイタル評価と血液検査(血算・凝固機能)を実施 →バイタル異常や重症貧血では転院/搬送も検討 • 血尿や血便が混じって「不正出血」と勘違いすることも →必要に応じて導尿や直腸診をおこなう
#8.
現場で迷わないためのアプローチ 妊娠検査・バイタル・血液検査 ↓ 緊急コンサルトが必要か 待機的紹介でよいかを判断
#9.
鑑別に役立つ「PALM-COEIN」 国際産婦人科連合の PALM-COEIN法 ・器質的要因(PALM) 子宮筋腫やポリープなど ・機能的要因(COEIN) 排卵障害などを 網羅的に鑑別に挙げる
#10.
産婦人科への紹介タイミング 当日の緊急紹介が必要な患者 ①バイタルが不安定 ②重症貧血( Hb 7.0g/dL以下) 貧血+月経 2日目以上の量の出血が持続している ③腹痛や貧血を伴う異所性妊娠 上記以外では翌日以降の待機的な紹介も選択肢になる
#11.
急性出血への薬物療法 ①女性ホルモン製剤 ・一時的に性器出血の量を減らす手段 ・女性ホルモン製剤の投与がある ・エストロゲンが含まれる薬剤は血栓症リスクに注意 具体的な薬剤名や実践的な処方量・日数はぜひ書籍で!
#12.
急性出血への薬物療法 ②抗線溶薬 • 不正出血への急性期対応や過多月経への対応として、ガ イドラインでも提示されている ・抗線溶薬(トラネキサム酸)の経口/静脈内投与 1日3〜4回の投与でコントロールを図る 実臨床で使いやすい処方例の詳細は、書籍で詳しく解説しています!
#13.
薬物療法が無効な場合のアプローチ • 薬物療法が効かない、または迅速な止血が必要な場合 外科的アプローチ を検討する ①子宮内留置バルーン:圧迫止血 ②子宮内容除去術 :子宮内膜と凝血塊などを除去 ③子宮動脈塞栓術(UAE):挙児希望者には避ける ④子宮内膜アブレーション:挙児希望者には避ける
#14.
意外と多い不正出血へのアドバイス • 月経が起きる2週間前に「排卵出血(中間期出血)」がでる 病的意義はなく、1~2日で自然に止まる • 排卵障害や月経不順は睡眠不足、ストレス、急激な体重変 化(過度なダイエットや運動等)でも引き起こされる 適切な生活指導を行うことも重要である
#15.
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