#4.
鑑別に挙げるべき4大疾患 産後の発熱を診たら必ず鑑別に挙げる疾患: • • • • ⼦宮内感染 創部感染(会陰切開‧帝王切開創) 乳腺炎 劇症型A群溶⾎性レンサ球菌(GAS)感染症
#5.
産後:鑑別に挙げるべき4大疾患
#6.
[問診] 悪露・創部・乳房の痛み 問診での確認ポイント: • • • 悪露や帯下の増加‧においの変化 会陰切開部位や帝王切開創部の発⾚‧痛み増強 ⽚側の乳房の発⾚‧硬結‧痛み 特に乳腺炎の場合は、積極的に問診しなければ 局所症状を訴えない場合もあるため注意が必要
#7.
[問診] 子宮内感染リスク ⼦宮内感染や創部感染のリスク因⼦を問診します。 • • • • • 帝王切開術の既往 遷延分娩 : 破⽔から分娩までの時間が⻑い 産道損傷 : 腟や会陰の裂傷 妊娠⾼⾎圧腎症 : ⾎⼩板低下、腎機能低下など 産後の出⾎過多 : 貧⾎による創傷遅延、DICなど
#8.
鑑別①:子宮内感染症 発熱や腹痛に加えて悪臭を伴う悪露、⼦宮復古不全による 性器出⾎の増加、⼦宮体部の圧痛を認めることが多いです。 ‧治療 横隔膜下の嫌気性菌をカバーする抗菌薬を選択 例:セフメタゾール、スルバクタム、クリンダマイシン
#9.
鑑別②:創部感染症 帝王切開の⼿術創部や会陰切開部の 発⾚‧浸出液‧硬結‧圧痛を認め、 ときに発熱などの全⾝症状を伴います。 ‧治療 創部の観察を必ず⾏い、感染が疑われる場合は 適宜⾎液検査や超⾳波検査、CTなどを追加し、 創部洗浄や抗菌薬投与で治療します。
#10.
鑑別③:乳腺炎 ⽚側乳房の疼痛‧熱感‧発⾚‧硬結を認め、 38.5℃以上の発熱や悪寒、 インフルエンザ様の全⾝症状を呈します。 ‧治療 乳腺炎時も断乳する必要はなく、授乳を続けながら NSAIDsによる疼痛管理と抗菌薬投与を⾏います。
#11.
鑑別④:咽頭痛 劇症型A群溶⾎性レンサ球菌(GAS)感染症 妊娠中や産後に感染した場合、⼦宮収縮を引き起こし 流早産、死産、敗⾎性ショックにより致死的となりえます。 ‧初期対応 溶連菌の迅速抗原検査を⾏います バイタル異常がある場合は速やかに⾼次施設へ搬送
#12.
授乳中でも抗菌薬は使えるか? 授乳中の投薬に不安を抱く患者は多いですが、 以下の抗菌薬は授乳中でも通常通り使⽤可能です。 • • • • ペニシリン系 セフェム系 リンコマイシン系 アミノグリコシド系 「念のため」と安易に授乳中⽌を指⽰せず、 適切な抗菌薬治療を⾏うことが重要です。
#13.
さらに詳しい内容は、 『女性診療のエビデンスをぎゅうっとまとめました 』 をCHECK!