#4.
緊急度が高い/よく出会う疾患 Don’t miss it 頭蓋内病変 脳梗塞/TIA 脳出血 慢性硬膜下血腫 脳腫瘍 低血糖 Todd麻痺 Common 電解質異常 低カリウム血症 高カリウム血症 脱水/貧血/低栄養 敗血症
#5.
まず考える鑑別診断 ❶脳梗塞:緊急度・頻度が高い ❷脳出血:緊急度が高い コラム① 脳卒中疑い:専門医へのコンサルト ■コンサルトのタイミング ①救急隊から脳卒中疑い患者の搬送連絡を受けたとき ②(Walk-inの場合)発症後間もない(特に発症4.5時間以内)脳梗塞が疑われたとき. ③(発症4.5時間以上経っている場合)頭部CT(またはMRI)画像がでたとき. ■コンサルトの時に伝える内容 〔最低限〕 年齢,性別,発症日時,現在の症状(例:左片麻痺,構音障害,右上肢の筋力低下など) 〔追加するなら〕 GCS,バイタル(血圧),主な既往/併存疾患(付き添い家族の有無)
#6.
アプローチ法 rt-PA静注療法適応症例の可能性を考える (発症後4.5時間以内の片麻痺の場合即コンサルト) NIHSS評価,採血,頭部CT/脳MRI rt-PA静注療法適応なら 来院1時間以内の治療開始を目指す!
#7.
診療の流れ Step 1 rt-PA静注療法の適応がありそうかを確認 Step 2 上記に該当する場合:直ちに行う +α rt-PA静注療法適応外の場合の流れ
#8.
Step 1 rt-PA静注療法の適応がありそうかを確認 □発症4.5時間以内 □片側の麻痺・筋力低下が今も持続している. コラム② 救急外来における「運動麻痺・筋力低下」の特徴 突然発症,片側の運動麻痺・筋力低下でまず考えるべきは脳卒中である.“Time is Brain”といわれるように,脳卒中は一刻も早く治療することが重要である.中でも 脳梗塞は発症4.5時間以内であれば静注血栓溶解療法(rt-PA静注療法)が考慮され, (多くの場合)脳神経外科医が治療を担う.
#9.
Step 2 STEP1に該当する場合:直ちに行う ・人を集める:特に脳神経科医を呼ぶ. ・ルートキープ・採血,モニター装着 ■rt-PA静注療法を念頭においた採血項目 血算,生化学(アミラーゼやリパーゼを含める), 凝固(PT,APTT,D-dimer),血糖/HbA1c ・血糖測定(デキスターなど) □低血糖時:直ちに50%ブドウ糖20~40mL投与 ・頭部単純CTオーダー
#10.
Step 2 STEP1に該当する場合:直ちに行う ・ABCの安定化を図ってからCTへ! ※CT待ちの間にNIHSS評価を行う. ・頭部CT画像を確認. □頭蓋内出血なし:MRIへ! □頭蓋内出血あり:「くも膜下出血・脳出血」参照
#11.
+α rt-PA静注療法適応外の流れ A.脳梗塞が疑われるが,発症4.5時間以上経過している ・血糖測定 ・ルートキープ・採血,モニター装着 ・神経診察を主体とした診察,病歴聴取 ・頭部CT検査 ・脳神経科医コンサルト:発症24時間以内の場合は血栓回収 療法の適応かもしれないので,早めにコンサルトする.
#12.
+α rt-PA静注療法適応外の流れ B.来院時には症状が消失していた場合:まずはTIAを疑う ・神経診察,詳しい病歴聴取 ・他の鑑別疾患の可能性を吟味:片頭痛,てんかんなど ・頭部CT ・ABCD²スコア評価 ・脳神経科医コンサルト
#13.
+α rt-PA静注療法適応外の流れ C.症状が脳梗塞らしくない(片麻痺以外の症状分布) ・神経診察および全身診察,詳しい病歴聴取 ・必要に応じて検査:採血,頭部CTなど緊急疾患の除外/ 診断を念頭において検査する. ・症状が改善しない場合は入院. ・普段歩行可能である患者が歩けない場合は,経過観察目的 に入院とするのもよい.