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オランザピン(ジプレキサ®)完全マスターガイド|統合失調症・双極性障害への使い方と代謝リスク管理

投稿者プロフィール
木原駿

JA北海道厚生連ニセコ羊蹄広域倶知安厚生病院

1,262

4

概要

非定型抗精神病薬オランザピン(ジプレキサ®)の臨床使用ガイドです。

MARTA(多受容体作用型抗精神病薬)として、統合失調症の急性期〜維持期、

双極性障害の躁状態・うつ状態・維持期まで幅広くカバーする一方、

体重増加・耐糖能異常という重大なリスクを併せ持つ薬剤です。

【主な内容】

✓ D2/5-HT2A/H1/M1/α1の受容体プロファイルと効果・副作用の対応関係

✓ 統合失調症・双極性障害における用量設定(フェーズ別)

✓ 剤型の使い分け(錠剤・ザイディス錠・筋注・LAI)

✓ 急性期筋注(10mg)の用法ルール

✓ 【絶対禁忌】糖尿病患者への投与禁忌とその理由

✓ 体重・血糖・脂質の定期モニタリング項目

✓ 悪性症候群(NMS)などの重大な副作用

✓ 喫煙(CYP1A2誘導)・アドレナリン併用禁忌などの相互作用

✓ 中止・スイッチング時の漸減プロトコル

研修医・若手医師が病棟で実践的に使える内容を目指して作成しました。

日々の処方判断やモニタリングの参考にしていただければ幸いです。

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医/専門医

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テキスト全文

オランザピンの基本情報と作用機序

#1.

+ E オランザピン(ジプレキサ®) 完全マスターガイド統合失調症から双極性障害まで: MARTAの優れた効果と必須の安全管理目次 1. 3つのコア・プロファイル 2. 適応と効果 3. 重大な副作用と禁

忌 4. 処方と管理のルール + + NotebookLM

#2.

www オランザピンの3つのコア・プロファイル分類非定型抗精神病薬 (MARTA) 多受容体作用型。ドーパミンやセロトニンをはじめ、多数の受容体に作用し、多彩な効果を発揮。広範な適応統合失調

症 & 双極性障害幻覚・妄想から、躁状態、うつ状態まで幅広くカバー。抗悪性腫瘍薬に伴う消化器症状(制吐)にも適応。最大の注意点代謝異常リスク (糖尿病は絶対禁忌) 体重増加・高血糖のリスクが極めて高い。糖尿病患者には絶対に>投与不可。 A NotebookLM

#3.

D2遮断 MARTAがもたらす多彩な作用と副作用【効果】陽性症状改善、制吐作用【副】錐体外路症状 (EPS) 比較的弱い 5-HT2A遮断【効果】陰性症状改善、 EPSの軽減 H1遮断【副】強い鎮静 (眠気)、体重増加 M1 (ムスカリン) 遮断【副】抗コリン作用 (口渇、便秘) α1遮断【副】起立性低血圧、ふらつき複数のスイッチを同時に押すことで優れた効果を生む半面、多彩な副作用の原因にもなる。 NotebookLM

#4.

統合失調症と双極性障害に対する強力な効果統合失調症急性期: 精神運動興奮に対する効果双極性障害双極性障害に対する維持治療 Treatment comparison Olanmapibevs Olansopine Reaperiodic va Hafirmaproc Halopesidol Placebo 15 Dlaarapine Kiaperidol Rnperidore Lovapine 5 mg vs Olampine Riaperidone Plasche Lovapine 10 mg vs Olaarapine Halopcsidol Kisperidese Playcho Lomapius 5mg Anippasonic vs Olasospioc Halopeckol Riaperidose Pluccho (Maintenance Treatment) 50 DIN CHI Lainting1) Change in PANSS-EC coore (9955 (1) 60min 3.653-9333,11.45) 13731-9557.11.333 -2.85 -1255, 1.223) 5.7121-1696, 11.30) 2690 (1732,21.11) 3,3961-23:3,25:22) -0.5509 (-21.49,25,27) 1723-21.81.21.09) -2636-3567,1009) 2.2371-22.62, 19.57) -1.325-22:15,19,23) 1:364-23:35,23,59) -3.564 (-11.17, 5,3) -0.7688 -6,701, 7,223) 4.357-19.53,19,29) 120 min 1.193 (-1.072, 8.992) 0.1753-6707.08.99) -04773 (-3.503, 5.352) 3:291 (-1,006, 12.16) 4.561-1603, 12.17) 45771-3:031,13:17) 1.755 -9:536 13.53) 2.231-11.35. 15.4) 2.4534-49.65.2,597) 1.65-6623.12.15) 0.6751 (-12.33, [1.64) 1.151-13:36.14.00) -3.

#5.

双極性障害のあらゆるフェーズで活躍する万能性うつ状態維持期用量: 2.5mg~10mg (少量から開始) 目標: 意欲低下や気分の落ち込みを改善。抗うつ薬のような躁転リスクを抑えつつ底上げする。

用量: 中間量で調整目標: 気分の波 (再燃) を予防。気分安定薬 (リチウムやバルプロ酸)との併用も有効。躁状態用量: 10mg~20mg (十分量を使用) 目標: 急激な精神運動興奮、衝動性を速やかに鎮静化。初期から高用量で一気に抑え込む

。 A NotebookLM

統合失調症におけるオランザピンの使用法

#6.

状況に応じた4つの投与オプション (剤型) 錠剤 / 細粒基本となる経口薬。日々の維持療法に。細粒 (1%) は微細な用量調整に便利。ザイディス錠 (口腔内崩壊錠) 唾液で瞬時に溶ける。水なしで

服用可能。嚥下困難な患者や、服薬を拒否しがちな患者(隠し持ち防止)に最適。筋注用 (10mg) 【緊急用】統合失調症に伴う急激な精神運動興奮に対する迅速な鎮静。即効性が極めて高い。 LAI (持続性注射剤) 2~4週間に1回の筋肉内注射

。服薬アドヒアランス (飲み忘れ) が課題となる患者の長期維持療法に。 A NotebookLM

#7.

急性期対応: 筋注用 (10mg) の適切な使い方とルール Q:どのような時に使う? A: 統合失調症や双極性躁状態における「急激な精神運動興奮」で、緊急に鎮静を要する場合。 Q: 用法・用量のルー

ルは? A: 通常、 1回10mgを筋肉内注射。追加投与が必要な場合は「前回の投与から2時間以上あける」こと。「1日2回まで」が上限。 Q: 連日投与は可能? A: 添付文書上、日数制限はない (必要時は連日可能)。しかし、経口治療が可能に

なり次第、速やかに経口剤へ移行することが鉄則。 A NotebookLM

#8.

忍容性のトレードオフ:EPSは少ないが、代謝リスクが高い神経系リスクが低い錐体外路症状(EPS):パーキンソン症候群、ジストニア、アカシジアのリスクが従来薬(定型)に比べ非常に低い。遅発性

ジスキネジア: 長期投与時の不可逆的な不随意運動リスクも低い。代謝・内分泌リスクが高い・体重増加 : 食欲亢進が強く、著しい体重増加 (数 kg~十数kg) を来す患者が多い。糖・脂質代謝異常:血糖値、コレステロール、トリグリセリ

ドの上昇リスクが全抗精神病薬の中でもトップクラス。 A NotebookLM

#9.

【絶対禁忌】重篤な血糖値上昇と糖尿病リスク糖尿病の患者、または糖尿病の既往歴のある患者には【投与禁忌】なぜ禁忌なのか? 著しい血糖値の上昇を引き起こすため。最悪の場合、糖尿病性ケ

トアシドーシスや糖尿病性昏睡といった、致死的な経過をたどる恐れがある。家族歴の確認糖尿病の家族歴がある、または肥満などの危険因子を持つ患者には、投与の可否を極めて慎重に判断すること。 A NotebookLM

#10.

必須となる定期モニタリング(体重と代謝指標の徹底管理) 投与前のスクリーニング空腹時血糖値、 HbA1c、脂質プロファイルの測定。糖尿病家族歴の問診。 M 高血糖サインの観察「口渇(のどが>渇く)」「多飲」「多尿」「頻尿」。これらの初期症状が出たら直ちに血糖値を測定。 ✓ 定期検査の実施治療中は、体重(BMI)、空腹時血糖値、脂質レベルを定期的に追跡する。 ✓ 生活習慣指導食事療法と運動療法を並行して指導する。著

しい体重増加や血糖悪化が見られた場合は、他剤へのスイッチを検討する。 A NotebookLM

双極性障害治療におけるオランザピンの役割

#11.

その他の見逃せない重要な副作用中枢神経強い傾眠 (眠気)、めまい、ふらつき。 ※自動車の運転や危険を伴う機械操作は禁止。自律神経 (抗コリン作用) 口渇、便秘、麻痺性イレウス (腸閉塞吐>き気に気づきにくくなるため注意)。悪性症候群 (NMS) A 【重大な副作用】高熱、極度の発汗、筋肉の強剛(こわばり) が現れたら直ちに投与を中止し、医師へ連絡。血液障害まれに白血球減少、好中球減少が起こるため、定期的な血液検>査が推奨される。 A NotebookLM

#12.

薬物動態と重要な相互作用:喫煙とアドレナリンに要注意 0 0 喫煙(Smoking) - 効果の減弱喫煙肝酵素(CYP1A2) の誘導オランザピンの代謝促進血中濃度が低下 (効果が弱まる) ※入院(禁煙環境)で

急上昇したり、退院後(喫煙再開)で低下するため環境変化時の用量調整に注意。 ▲ アドレナリン (Adrenaline) 【併用禁忌】 - オランザピンの強いα1遮断作用アドレナリンの昇圧作用 (α)がブロックされる血管拡張作用 (β)だけが優位に

働く「アドレナリン反転」による重篤な血圧降下 ※アナフィラキシー救命時を除き、アドレナリンの投与は禁忌。 A NotebookLM

#13.

疾患・目的別ドージング (用量)ガイド統合失調症開始: 5~10mg / 維持 : 10mg / 最大:20mg 双極性障害躁状態 - 開始:10mg(興奮を速やかに抑えるため初期から十分量) / 最大: 20mg 双極性障害

- うつ状態開始: 2.5~5mg (過鎮静を避けるため少量から慎重に増量)/ 最大:10mg (※20mgまで可能だが低用量が推奨されることが多い) 抗悪性腫瘍薬に伴う消化器症状開始: 5mg / 最大: 10mg wwww A NotebookLM

#14.

漸減・減が鉄則:反跳性精神病を避けるスイッチングオランザピン + Time (Weeks) 新薬オランザピン急な休薬の危険性オランザピンを急激に中止すると、反跳性の精神症状悪化、不眠、強い不安>、コリン作動性リバウンドを招く。原則と置換法オランザピンの減量・中止は数週間から数ヶ月かけて緩徐に行う。他剤へ切り替える際は、徐々に減らしつつ新薬を徐々に増やすクロスオーバー法が推奨される。 NotebookLM

#15.

オランザピンのチートシート(全体サマリー) 強み / Strengths • ・幻覚・妄想から躁うつの波まで、広範かつ強力な改善効果。弱点・リスク / Weaknesses • 体重増加、脂質・糖代謝異常のリス

クが極めて高い。・強い鎮静作用 (日中の眠気)と抗コリン作用(口渇・便秘 ) ° 急性期の精神運動興奮に対する速やかな鎮静 (筋注あり)。錐体外路症状(EPS) のリスクが従来薬より低い。 LE ゴールデンルール / Golden Rules 【禁忌】

糖尿病患者・既往歴のある患者には絶対に使用しない。【モニタリング】体重、血糖値、脂質の定期検査を必ず実施する。【中止時】急激な中止は避け、数週間かけて緩やかに漸減する。 NotebookLM

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