#4.
血液透析の原理① 拡散 水溶性の物質は,水に溶かすと全体に広がり,濃度が均一になる。➡拡散
#5.
血液透析の原理① 拡散 拡散や濾過には半透膜が必要。半透膜とは,特定の物質だけを選択的に(選り好みして)通過させる膜のこと。
例えばコーヒーをドリップする際,フィルターが半透膜の役割を果たし,挽いた豆は通さないが,コーヒーの液だけを抽出する(=粒子の大きさで選別)。
#6.
血液透析の原理① 拡散 半透膜によって2種類の液体を隔てると,濃度を一定にしようとして物質が移動する。
溶媒が移動するのが透析。
溶質が移動するのは浸透。 透析 dialysis 浸透 osmosis
#7.
血液透析の原理① 拡散 拡散(透析)のはたらきにより,血液中の老廃物などが透析液の側に移動し,電解質バランスが調整される。
大きな蛋白質や血球などは除去されない。
#8.
血液透析の原理① 拡散 では,水分はどうやって除去(除水)するのか?→かつては拡散によって除去していた。透析液のグルコース濃度を高くして,浸透のはたらきで除水していたが,血糖値上昇などのリスクがあった。
現在では濾過が用いられる。
#9.
血液透析の原理② 濾過 血液透析の除水では,細かい孔が無数に空いたフィルター(ダイアライザの中空糸)に血液を通し,透析液側の圧力を下げ(陰圧をかけ)て水分を取り除く。
血液透析では1nmの孔の半透膜を用いるため,限外濾過(ultrafiltration)にあたる。
#10.
血液透析の原理② 濾過 濾過では水(H2O)だけを取り出すわけではなく,血液中のナトリウム(Na)も同時に除去している。
透析患者ではNa排泄能力が低下しており,身体にNaが溜まる。Na=140mEq/Lを維持するために,H2Oを保持して薄めようとするので,体液量が増加してしまう。→Naごと水分を除去する必要がある。
#11.
透析のモード (広義の)血液透析のモードは,下記の4種類。
血液透析(HD:hemodialysis)←狭義の血液透析
血液濾過(HF:hemofiltration)
限外濾過(ECUM:extracorporeal ultrafiltration method)
血液濾過透析(HDF:hemodiafiltration)
HDでは,主に拡散によって溶質を除去する。拡散では濃度差に応じて物質が移動するので,分子量が大きくなると除去効率が低下してしまう。
#12.
透析のモード:HF 一方,HF(血液濾過)では,拡散は使わず限外濾過のみを行い,除水後には血液に水(補充液)を補充する。
濾過では分子量に関係なく,半透膜の孔を通りさえすれば濾過できるので,中分子以上の大きい物質も除去できる。
#13.
透析のモード:HDF 拡散を使うHDに,濾過の機能を強化して,中分子以上の物質も除去できるようにしたのがHDF(血液濾過透析)。
#14.
透析のモード:HDF HDFでは,HFと同様に,濾過後の血液に補液を行う。
補充液のバッグを用いる古典的なHDFはオフラインHDF,装置でリアルタイムに補充液を生成し供給するのがオンラインHDFで,現在では約7割がオンラインHDFを用いる。
オンラインHDFで,補充液を先に入れるのが前希釈法,後で入れるのが後希釈法(こちらが一般的)。
#15.
透析のモード 各モードは下記のように整理できる。
#16.
ドライウェイト(DW)の基本 がメキメキわかる マジでゼロからメキメキわかる さらに詳しい解説は、
『マメカン血液透析』
をチェック!