#4.
⾒逃すと重⼤な後遺症につながる危険性 PIDの診断が遅、放置されると 卵管閉塞や⾻盤内の強い炎症を引き起こします。 これは将来的に、異所性妊娠(⼦宮外妊娠)や不妊症、 慢性的な⾻盤痛の重⼤な原因となってしまいます。 特に若い⼥性において、将来のライフプランや妊孕性を 守るために、早期発⾒と介⼊がきわめて重要です。
#5.
PIDを疑う具体的な症状と所⾒ 下腹部痛や発熱だけでなく、 以下の症状にも注意を払いましょう。 • • • • 性交痛 :⾻盤の奥の痛み 特に「最近出現した」場合は注意。 帯下異常:⼦宮頸管炎や⼦宮内膜炎などを⽰唆する 細菌性腟症を合併している場合もある。 PIDを疑う場合は問診で性交痛や帯下異常を確認します。
#6.
PIDを疑う症状と所⾒
#7.
帯下異常と性⾏動の問診が診断の鍵 PIDを疑った場合、帯下の量‧⾊‧においの変化を 確認します。 さらに、性感染症のスクリーニングとして、 性⾏動やリスク因⼦に関する問診が不可⽋です。 プライバシーに配慮しつつ、複数のパートナーの有無や 最近のパートナーの変更などを聴取します。
#8.
どのような⼈がPIDのリスクとなるか?
#9.
PIDは画像検査で異常がなくても 治療を開始する PIDを疑った場合:⼦宮頸管や帯下(または尿)で クラミジアと淋菌の核酸増幅検査(NAAT)を施⾏ とくに、膿瘍を形成していない初期のPIDでは 超⾳波やCT、MRI検査で特徴的な所⾒を認めないことも多い 画像検査ではなく臨床症状に基づいて治療を開始する
#10.
クラミジア‧淋菌‧嫌気性菌を網羅する PIDの起因菌は多岐にわたるため、 複数の菌をカバーする抗菌薬治療が必要となります。 • • • クラミジア(ドキシサイクリンやアジスロマイシン) 淋菌 (セフトリアキソン) ⾻盤内嫌気性菌(メトロニダゾール) これらを併⽤して治療を⾏うのが基本です。
#11.
治療効果の判定とパートナーの治療 • • 適切な抗菌薬を開始すると 24〜48時間後には臨床症状が改善してくることが多い →治療開始から3⽇後に、治療効果を再評価します。 PIDは性感染症の可能性がある →過去60⽇以内の性的パートナーにも性感染症の検査と 治療を推奨し、再感染を防ぎます。
#12.
若い⼥性では 「PIDを疑ったらすぐ治療」が鉄則 ⼥性は卵管が腹腔内に開⼝しているため、腟や頸管の 感染が容易に⾻盤内へ波及しやすいです。 実際には「発熱がなく腹痛だけのPID」も多いため、 除外診断が基本です。 妊娠、卵巣出⾎、卵巣腫瘍茎捻転、⾍垂炎などが除外さ れた場合、特に若い⼥性では治療開始の閾値を低く設定 する必要があります。
#13.
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