#4.
無⽉経の2つの種類 無⽉経は⼤きく以下の2種類に分けられます。 • • 原発性無⽉経:18歳になっても⼀度も⽉経がない状態。 先天異常などの可能性があり、産婦⼈科受診を推奨する。 続発性無⽉経:以前に⽉経があったが、3カ⽉以上⽉経が 来ていない状態。 ⽇常診療で頻度が多いのは、後者の続発性無⽉経です。
#5.
続発性無⽉経への問診項⽬ 以下の項⽬を聴取します。 • • • • • 最終⽉経⽇、⽉経があった時期と⽉経周期 性⾏為(性交経験)の有無 直近3カ⽉の体重変化、ダイエット、最近の運動量 精神的ストレスや摂⾷障害の既往 内服薬(⾼プロラクチン⾎症を引き起こす薬剤など)
#6.
鑑別疾患 問診をもとに、以下の代表的な原因を鑑別します。 • • • 体重減少性無⽉経:低栄養や急激な体重減少 視床下部性無⽉経:アスリートや厳しい部活など ホルモン異常: 甲状腺機能低下症や⾼プロラクチン⾎症 多囊胞性卵巣症候群(PCOS)など • • 妊娠 精神的ストレスや環境の変化
#7.
まずは「妊娠」と「摂⾷障害」を除外 プライマリ‧ケアの現場では、 まず妊娠と摂⾷障害(摂⾷症)の除外が重要です。 本⼈が気づいていない場合もあるため、 性交歴があれば必ず尿中hCG検査で妊娠を否定します。 また、BMIが18.5未満の場合は、 神経性やせ症などの摂⾷障害を疑う必要があります。
#8.
⾎液検査 妊娠と摂⾷障害の除外に加え、⼆次性徴の有無を確認し 以下の⾎液検査を⾏います。 • • • • 甲状腺機能検査(TSH、FT4) プロラクチン検査 FSH、LH、卵胞ホルモン検査 貧⾎、電解質、アルブミン(摂⾷障害や低栄養の評価) ホルモン異常や栄養状態を評価します。
#9.
アスリートや過度なダイエットに注意 続発性無⽉経の12%は体重減少が原因とされます。 アスリートや体重制限のある競技者、過度なダイエットに よる利⽤可能エネルギーの不⾜は、低エストロゲン状態を 引き起こします。 無⽉経を放置すれば疲労⾻折などが起こりやすくなるため 注意が必要です。
#10.
安易なピル‧ホルモン剤処⽅はNG 無⽉経に対し、安易に低⽤量ピルや⼥性ホルモン製剤を 処⽅してはいけません。 低体重や摂⾷障害、視床下部性無⽉経が原因の場合、 まずは栄養状態(+体重)の改善が治療の第⼀です。 ⽉経を起こすことで体のエネルギーが消費されるため、 急激な体重減少がある場合などは、ホルモン剤で⽉経を 起こすことは推奨されません。
#11.
やせ型の無⽉経へのアプローチ 低体重から標準体重の90%へ戻すと、⽉経が⾃然に戻る ことも多いです。 BMI 18.5未満の無⽉経では、ピルを処⽅する前に栄養状 態と体重の改善を⾏い、必要に応じて精神科や⼼療内科 へ紹介しましょう。 ただし、⾻粗鬆症予防のエストロゲン補充療法が必要な ケースもあり、その場合は産婦⼈科へ紹介します。
#12.
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