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高野哲史

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投稿者

高野哲史

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テキスト全文

  • #1.

    感染症科医が喜ぶクリスマスプレゼント

  • #2.

    感染症科医がもらったら嬉しい抗微生物薬で本邦に無いものを選びました 正直僕もなんでこんなスライド作ったか分からないので適当に流してください ※ 独断と偏見で選んだものです (異論は認めます)

  • #3.

    筋注用ベンジルペニシリンベンザチン * 本邦の全感染症科医が待ち望んだ梅毒治療の標準薬 * 2021年9月に薬事承認,同年12月に薬価裁定 - ファイザーより発売される予定(商品名: ステルイズ®) * 初期梅毒ならば240万単位筋注1発で治療終了 - 4週間以上のアモキシシリン500mg1日3回内服から劇的変化 - アドヒアランスの改善に大きく寄与 * 添付文書上は「18G針で筋注」というのがやや不安要素か (https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/61114A0G1024_1_01/)

  • #4.

    ナフシリン * なぜか過小評価される抗黄色ブドウ球菌用ペニシリン - 本邦のASPはクロキサシリンのみ,しかもアンピシリンとの合剤 - 世界にはASPは複数あるのに(オキサシリン,ナフシリン,ジクロキサシリン,フルクロキサシリンなど) * 海外では当然の様に黄色ブドウ球菌感染症の第一選択薬 - 本邦ではセファゾリンが標準薬 * 腎機能による容量調節不要 * 髄液移行性も十分 * セファゾリンの立場がだいぶ良くなったので困ることはないが… - S. aureus感染症 → 反射的に2g投与でOKという安心感は大きい - AMRの観点からも非常に重要な薬剤 Anti-Staphylococcal Penicillin: ASP (Clin Microbiol Infect 24: 125, 2018;Clin Microbiol Infect 24: 152, 2018)

  • #5.

    シプロフロキサシン250mg・500mg錠 * 現状あるのは100mg錠と200mg錠 - 世界標準の500mg 1日2回内服を設計しづらい - かつてのクラビット200mg 1日2-3回内服を思わせる * ニューキノロンの中では緑膿菌に対する抗菌活性が随一 - 血液疾患患者の外来FN治療等で利用価値が高い(広域ペニシリンと併用) - どうしてもの時の尿路感染症治療も使用可能 * 海外には1,000mg徐放製剤もある(個人的にはこれが欲しい) - 1日1回内服で良い * AMR対策には重要な薬剤

  • #6.

    dalbavancin * 長時間作用型グリコペプチド系薬剤 - 週1回の投与でOK,TDM不要 * MRSA感染症の治療難度がぐっと下がると思われる - 薬価次第だが後方病院でも使いやすいかも? * 副作用が問題か - 半減期が長いのでアレルギーがあると厳しい - 消化器症状とミオパチーが有名のよう

  • #7.

    有識者(サンタ)の皆様,是非お願いします 日本でこれらの薬剤が一刻も早く使える様になりますように

  • #8.

    感染症科医が喜ぶクリスマスプレゼント おしまい

感染症科医が喜ぶクリスマスプレゼント

  • 感染症科

  • 抗菌薬
  • 感染症
  • Antaaクリスマス特集号2021

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投稿者プロフィール
高野哲史
Award 2020 受賞者

社会福祉法人恩賜財団済生会支部神奈川県済生会横浜市東部病院

概要

「高野先生、所属長から、口演の仕事が来るよ。」その子が投げつけるようにうしろから叫びました。

高野は、ばっと胸がつめたくなり、そこら中きぃんと鳴るように思いました。

駆け出しの感染症科医が、「本邦で新規採用されたら嬉しい抗微生物薬」をクリスマスに1mmも関係ないのにこじつけて考えてみました。

貝ひもをツマミに濃いめのハイボール4杯と缶ビール1本飲んだ状態で30分くらいで作ったので内容に対する真面目なツッコミはご勘弁頂きたいですが、ご質問・ご意見等はtwitter(@metl63)までお寄せ頂けると嬉しいです。

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医

テキスト全文

  • #1.

    感染症科医が喜ぶクリスマスプレゼント

  • #2.

    感染症科医がもらったら嬉しい抗微生物薬で本邦に無いものを選びました 正直僕もなんでこんなスライド作ったか分からないので適当に流してください ※ 独断と偏見で選んだものです (異論は認めます)

  • #3.

    筋注用ベンジルペニシリンベンザチン * 本邦の全感染症科医が待ち望んだ梅毒治療の標準薬 * 2021年9月に薬事承認,同年12月に薬価裁定 - ファイザーより発売される予定(商品名: ステルイズ®) * 初期梅毒ならば240万単位筋注1発で治療終了 - 4週間以上のアモキシシリン500mg1日3回内服から劇的変化 - アドヒアランスの改善に大きく寄与 * 添付文書上は「18G針で筋注」というのがやや不安要素か (https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/61114A0G1024_1_01/)

  • #4.

    ナフシリン * なぜか過小評価される抗黄色ブドウ球菌用ペニシリン - 本邦のASPはクロキサシリンのみ,しかもアンピシリンとの合剤 - 世界にはASPは複数あるのに(オキサシリン,ナフシリン,ジクロキサシリン,フルクロキサシリンなど) * 海外では当然の様に黄色ブドウ球菌感染症の第一選択薬 - 本邦ではセファゾリンが標準薬 * 腎機能による容量調節不要 * 髄液移行性も十分 * セファゾリンの立場がだいぶ良くなったので困ることはないが… - S. aureus感染症 → 反射的に2g投与でOKという安心感は大きい - AMRの観点からも非常に重要な薬剤 Anti-Staphylococcal Penicillin: ASP (Clin Microbiol Infect 24: 125, 2018;Clin Microbiol Infect 24: 152, 2018)

  • #5.

    シプロフロキサシン250mg・500mg錠 * 現状あるのは100mg錠と200mg錠 - 世界標準の500mg 1日2回内服を設計しづらい - かつてのクラビット200mg 1日2-3回内服を思わせる * ニューキノロンの中では緑膿菌に対する抗菌活性が随一 - 血液疾患患者の外来FN治療等で利用価値が高い(広域ペニシリンと併用) - どうしてもの時の尿路感染症治療も使用可能 * 海外には1,000mg徐放製剤もある(個人的にはこれが欲しい) - 1日1回内服で良い * AMR対策には重要な薬剤

  • #6.

    dalbavancin * 長時間作用型グリコペプチド系薬剤 - 週1回の投与でOK,TDM不要 * MRSA感染症の治療難度がぐっと下がると思われる - 薬価次第だが後方病院でも使いやすいかも? * 副作用が問題か - 半減期が長いのでアレルギーがあると厳しい - 消化器症状とミオパチーが有名のよう

  • #7.

    有識者(サンタ)の皆様,是非お願いします 日本でこれらの薬剤が一刻も早く使える様になりますように

  • #8.

    感染症科医が喜ぶクリスマスプレゼント おしまい

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